先日こんなのを読みました。
現役作家の、プロを辞める理由が他人事に思えない件 - Togetterまとめ
最初は「ふーん」みたいな感じでぼーっと見てたら「作家を廃業するかもしれない」的な話が始まりおお、と思って、一体この方どちら様なのだろうかと思ったら橋本紡 - Wikipediaさんだったという。
中二な趣味がある人にとっては
半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)
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これで知ってるかもしれないですね。自分もこれで知ってましたw 読んだことはないんですが、アニメ化とかもされてますからね。名前くらいは知ってて、その作者さんかと思うと自分的にはけっこうビッグネームだったなと(^_^;)
このまとめを読んでいると作家さんというちょっと特殊なお仕事されてる方の事情が見え隠れしていて、「ふーん、作家ってこういう世界なのか」とか思ってました。静かに作家を辞めていく人も多いっていうのは、現役作家さんの口から聞かされるとなんかシビアだなと。
個人的に、たった1冊でも本が出せてしかもそれが少しでも売れたならもう立派な作家って感じがして、続巻が出なくてもきっとどこかで何かの仕事をしているような気もしていましたが、中には静かに辞めていった作家さんもいらっしゃるってことでしょうか。
まあこの辺りはただの野次馬根性的な感想ですw
このツイートを読んでいて悩ましかったのは、現役の作家さんが「自分が書きたいものが売れなくなった=自分の感性が時代とズレた」というようなことをおっしゃっていることです。しかもそれで廃業するとまでおっしゃってます。
そういえば以前、同人活動をされていた知人が「自分がやりたいことをやりたいなら同人。プロになんかなるもんじゃない」とやたら言っていたのを思い出しました。プロになると、やりたいことではなく、「求められていること」をやらなくてはいけなくなるから、と。
某有名ブログでも、少し前に「自分の強みを生かすとか言ってんのはどーなのよ?」的なエントリも見かけました。自分の好きなことだろうが得意なことだろうが、とにかく社会や顧客が何を求めているかに関わらず、自分が提供したいものを一方的にゴリ押ししたって売れるわけないじゃん的なお話です。言われてみりゃ、そーだなと。
自分が個人的に好きな作家さんも以前どこかで似たようなことをおっしゃっていたような気がします。「自分が売れたのは、自分が得意としているジャンルが、たまたま時流とマッチしたからだ」みたいなことです。
このあたりのさじ加減は難しそうだなと。やりたいことはあるけど、それが社会から求められていないという現実は無視できない。無視できないけど社会の顔色ばかりうかがってるのも健康的じゃない。でも自分が食うために、家族を食わせるためにどっかでバランスを取らなきゃならない。みたいな感じでしょうか。
自分は基本的にやりたくないことはやらずに済む方法を考えるべしという方向で考えてますし、長所を活かす方向でも考えてます。だからこそ、「自分の長所が社会から求められていないとしたら……?」と仮定すると悩ましいなと。
自分の中でもっともマシなステータスを提供するのが個人的にも楽だし、周囲の人間にとっても得るところが大きいと思うのだけど、そもそもそのステータス自体がお呼びじゃないとしたら、そういうときのさじ加減はどーすりゃいいのかと。
社会の底辺でくすぶってて家庭も持っていない人間としてはここから先の話は口ばっかりになるからあまり言えたことじゃないのですが、ナリワイモデルを応用して、やりたいことや得意なことを使って小粒に稼いで、トータルで稼ぐみたいな発想はどうなのだろうと思ったりはしました。
作家さんを例にしてみると、書きたくないこと書いて商業作品でドカンと稼ぐのと、自分が書きたい事を同人で書いて小さく稼ぐ+その他バイトや副業・雑収入もろもろでいくのとどっちがマシだと思うのだろうとかは思いました。
自分は今のところ、やりたくないことを大きくやるよりは、やりたいことで小さく稼ぐ+その他もろもろで生きていく方を選ぶ方針でやってます。自分の長所が大きな市場ではまったく求められていないなら、たとえ小さくても自分の長所を求めてくれる場所で生きて、あとはそれに合わせてライフスタイルのほうを変えるって感じでしょうか。
まあまったくの理想論で実践がたいしてともなっていないので、いまのところ「そうできたらいいなぁ……」レベルの話でしかないんですが。
なんか今回はいろいろ書きたいことがあったのに、時間置いたら忘れて上手く書けませんでした。すごいモヤモヤするwww
まあなんか、思うところがあったというお話です。