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NCの日記

コミュ障人生、試行錯誤の日記です

【感想】『魚は痛みを感じるか?』

読みました。

魚は痛みを感じるか?

魚は痛みを感じるか?

タイトル通り、魚が痛みを感じるのかどうかの実験と結果について。
結果は「魚も痛みを感じている」とのこと。
詳しい実験内容や解説は本文参照。





菜食主義に入った人の中には、動物愛護的理由から菜食をしておられる方もいるようです。
そういう方は食べないだけでなく、動物の皮を使った製品の使用も控えるのだとか。
自分はベジタリアンですがその方面はまだ手つかずですね(^_^;)
財布や革靴とか、たぶん牛の皮だと思われる…。
動物の皮を使っていない革靴とかあるのかな?

魚類ってなんか遠い感じがしませんか?
自分は「動物」って言われた時、魚は理屈上動物に入るはずなんですが、なんか直感的には入ってない感じがしますw
人間から近い順に並べると
「人間」→「動物」(哺乳類系?)→「魚類」→「その他」(虫とか微生物?)
こんなイメージでした。

魚は動物って言うより、「魚は魚だろw」的なイメージでした。
そこでこの本を読んで、ちょっとイメージ変わりましたね…。
本文中に「魚の福祉」って言葉がありまして。
うーん、悩ましいというか、まあ言われてみればそうですよね。



一昔前、産業革命でもたらされた効率最優先の手法は畜産業にも適応され、いくら家畜とはいえ命ある動物がモノ同然の扱いを受けている事に対して一騒動あったようです。
そのような手法で生産された肉類や卵は、動物達の過度なストレスの影響から低品質なものになりがちだったとか。

その低品質な食品は人体にとっても有害であり、また、動物愛護精神からも到底モノ扱いな手法は受け入れられん!という話になり、「動物の福祉」が叫ばれたそうです。
そこで畜産業では、生産効率を優先して劣悪な環境を放置することを法律で禁じられることになった、という流れだったようです。


「魚の福祉」はこの流れの魚版ですね。
その最初の第一歩として
・魚は痛みを感じる知性があるのか?
・それによってストレスを感じることがあるのか?
この疑問に答える研究があまりなかったそうです。
(原本が書かれたのは5,6年くらい前だった気がしますので、現在はもっと進んでいるかもしれません)

そこで、「魚は痛みを感じている」という結論がもたらされたわけです。
これで、あまり注目されていなかった魚の福祉がこれから叫ばれることになるのかもしれません。
魚は無表情な上に鳴き声を発する事もないので、「魚を思いやる」という発想は確かになかったです(^_^;)
ですが、「動物の福祉」が実際に動物の扱いに適用された経緯をみれば、「魚の福祉」も今後の常識となっていってもおかしくはないですね。




魚、といえば「釣り」をイメージされる方も多いかもしれません。
本の表紙も、まさに今釣り上げられている魚の写真です。
「魚の福祉」が常識となれば、娯楽やスポーツとしての「釣り」はあまりよろしくないものになっていくかもしれませんね。
本文中にも、釣りの愛好家達から神経質な視線を向けられたことが書かれていました。
「動物の福祉」が叫ばれたときも、娯楽やスポーツとしての「狩猟」も一騒動あったようで。
伝統で「キツネ狩り」があったイギリスでは、「福祉」と「伝統」の間で揉めたようです。
四方を海に囲まれた日本は、釣りの愛好家も多いでしょうから、まあいろいろあるかも、ですかね…。

まだまだ時間はかかるでしょうが、釣り・漁業・養殖など魚に関わる領域内での魚の扱いは、今後変わっていくかも…、と思えた本でした。

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