NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

発想を学ぶ

ネットの普及によって、「物知りの価値はゼロになった」という意見もあるようです。
部分的には賛成ですが、ちょっと極端かなと思います。
確かに調べ物にかかる手間は劇的に減りました。
ですが、「そもそも自分にはない発想」については要注意だと思っています。

グーグルに検索ワードを入れれば、その検索ワードを含むサイトを芋づる式に表示してはくれます。
ですが、「今の俺に必要な情報」と打ったところで、グーグルが今の自分に必要な情報を選んでオススメしてくれるわけじゃありません。
そうなると、最初の一歩になる「キーワード」は自分で見つけなくてはならないことになります。
自分が少しでも問題意識やヒントを知っていればいいですが、今の自分にとって「疑問にも思わないこと」や「存在しない発想」についての何かをネットでヒットさせるのは難しい気がしてます。
そもそも最初の一歩になるキーワードが自分の頭のどこにも存在していないのですから。

ツイッター等のツールで他人の意見を求めるという手もありますが、これもみんながみんな、自分に意見をくれるというわけではないですし、過信はできないかなという感じです。
もちろん使い方次第では強力なツールにはなりますが、意見の質も鵜呑みにはできないものも多いです。




自分は本をよく読むのですが、その目的は「自分の知らない発想を知るため」という部分があります。
個別の知識そのものについては、残念ですがあまり高い価値はないかもしれません。
一個一個の知識を暗記するとかいうこともしていません。
注力しているのは「知らなかった発想」「新しいキーワード」の発見です。
一度知ってしまえばそれを掘り下げるときこそネットの出番かなと思ってます。

最近で言うと、料理のレシピはよくネットで調べているのですが、「そもそも自分が知らない料理」について調べることはめんどうです。手がかりがないからです。
ですので、よく料理のレシピ本を図書館で借りてきてざっと目を通します。
これはと思ったレシピや調理法は、そのキーワードだけをメモしておいて、それをいざ実践する段階に入るときにネットで検索し、掘り下げます。

一番最近読んだのは「パスタ本」で、レシピは細かく言うといろいろあるけど、ざっとソース名を言うと「トマト」「ミート」「卵・クリーム」「ガーリック」「魚介」「冷製」「バジル」があることがわかりました。
それぞれのソースで細かいレシピやアレンジレシピも載っていますがここではあまりメモとかしません。
大枠で言うとこういう種類があるってことさえわかっていれば、あとはグーグルで細かいレシピはいくらでも手に入ります。
今回のケースで言うと「ガーリック」、「冷製」、「バジル」が自分の発見になりました。
これでネットでの「検索の幅」が広がったかなと思います。
ちなみに副産物としてパスタの種類もたくさんあって、パスタの麺の直径に違いがある。ソースとの相性で使い分けるということも知りました。
これもまた発想を収穫できたと思っています。




そんな感じで、本で発想を知り、ネットにより具体的知識に落とし込むという方法をやってます。
もとから柔軟な発想が出来る人やネットを知りつくしている人ならネットだけでもいけるかもしれませんね。
自分はまだ無理そうです。
世間知らずな自分がネットをうまく使いこなすには、まだ知らない発想が多いです('A`)

発想を学ぶ手段は普通に人と話すとかで十分だとは思います。
自分はコミュ障も患ってますので、他人と直接話すんじゃなくて、他人が残した本を読む事で間接的に他人にアクセスしてるだけですw
直接話すのはしんどいけど、本やネットなどを通せばなんとかいけてます。