NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

正社員から降りる一つの方法

自分が正社員を下りた後順調にいってるわけじゃないんで、これは「話として知ってる」というレベルですが、自分の現在進行形の話と絡めてちょっと書いときます。
ちなみにこれが正しいと言いたいわけじゃなく、「自分はこれがピンときた」っていうお話なのですのでその辺はあしからず。

自分の中でも答えが出ていたわけじゃなくてモヤモヤしていたところ、久しぶりに自分が持ってる本を読み返したところアッサリ一つの答えが見つかりましたw

ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方
伊藤 洋志
東京書籍
売り上げランキング: 5,222


『ナリワイをつくる』です。
つまり過酷な正社員の業務から降りるための方法とは「一つの企業に勤めて30万の給料をもらうんではなく、月3万の仕事を10個やってトータルで30万いく」という発想。
この本はその「仕事」についてもあまり雇用に頼るんじゃなくて自分で作っていこう的な話がメインですが、今回読み返した中で一番自分がカルチャーショック受けたのは上記の発想のところでした。
前回読んだ時も非常に参考にはなったんですが、それ以来読み返してなかったのですっかり忘れかけてましたw

生活の糧をたった一つの専業に頼るから、不利な条件も呑まなければならなくなる。やりたくないこともやらなければならなくなる。高水準の給料を引き出すためにムリな拡大路線もとらざるをえなくなる(現在の世界状況で言えば「世界規模の競争」に参加せざるをえなくなる)。効率化のため、分業が過度に進み、仕事の全体像が見えにくくなり、仕事の意義を見失いやすくなる。
などといった話がかかれてます。

つまりいろいろちょこちょこやってトータルで自分の生活を支えるという発想。
伊藤さんのお話ではあまり雇用についての話ではありませんが、雇用に応用してもいいんじゃないですかね。
要は、「週一バイトを5つ掛け持ちして、月〜金でかぶらないように配置すれば、フルタイムで働いてんのと一緒」ってことです。
また時間という縦軸で考えれば「三日ですぐ辞めた、を100回繰り返せばほぼ一年毎日働いてたのと一緒」って感じです。
これはちょっと極端な例ですけどねw

自分はバイトのかけもちしてた時期があったので、けっこうこういう方法に手ごたえを感じてたりします。
というのも、「ここしかない!」って悲壮感がなくて、「最悪切られてももう一個あるからいいやー」ぐらいの余裕はありました。
それと、単純に違う職場が見れてなんかおもしろいのとちょっとした気分転換になります。毎日毎日同じ人間関係の中でだけ生きなきゃいけないという決まりもありませんからね。
曜日によって人間関係が変わるのもなんかいいリフレッシュになりますよ。



で、それでもいいんですけど、せっかくトータルでやるなら全部雇用でなくてもいいって気がします。
よく「アフィだけで生活したい←んなことできるわけねーだろwww」的なやりとりはweb上でよく見かけるやりとりですが、このアフィだけに頼るんじゃなくて、アフィを生活をトータルで支える小さな収入源の一つと考えてみたらどうですかね?

自分が今やってるSOHOのwebライターも似たようなもんです。文字単価0.1〜0.3円という単価を見てもらったらわかりますが、これだけを生活の糧にするのは現実的かというとちょっと微妙です。
でも月3万くらいなら、ちょっと頑張れば何とかならなくはないです。
これが10万とかに目標を据えちゃうと人によっては鬱になる気しますねw
実際webライターだけで月10万とか目指すとかなり本気でやって、担当者とも信頼関係を作って、ほとんど毎日引きこもりで週一でスーパーに買い物に出かけるだけって生活も覚悟しなきゃならないかもです。

外で働くとしても、コンビニバイトとか、なにもバイトでまで10時間を超える長時間シフトとかしなくていいんじゃないですかね?いや、そういうのしたい人なら全然いいですけど。
週一だけとか週二〜三日だけのバイトとかと上記ライター業とかアフィとかを組み合わせて、トータルで月10万を狙えばまあまあ現実的になってくる気が自分はしてます。
パチンコの閉店後の清掃とか、一日一時間だけのバイトとかもありますからね。

あとその辺に畑とか、実家に日が当たる庭とかある人は家庭菜園とか始めてみるといいかもです。
じゃがいもとかさつまいもとか、そういうのは比較的簡単で、「趣味」で家庭菜園をやってる人に言わせると「簡単すぎてやることなくてつまらんw」というくらいらしいです。
農「業」をやるのはだるいけど、ちょっと庭でイモ作るくらいならけっこうイケると思いますね。
そういうのでまた食費を浮かせてって感じで。イモ類は比較的畑をつくって上手に植えたら、後は水やって放っときゃ勝手にできるくらいのものらしいですよw
たぶん投資とかでいう「お金に働かせる」的な発想に近いけど、そっちよりよっぽど堅実で確実な方法だと思います。



企業論理優先のこの社会がなんだかんだいって肌に合うって人は、「今のフルタイム雇用」が合わないのなら「別のフルタイム雇用」を探すって方法でいいと思います。
けどそもそも「フルタイム雇用」「企業論理」「企業勤め」「雇われること」自体が肌に合わなかったって人なら、「雇用」を降りた後、そういう「それだけでは食えない」何個かをモザイクのように組み合わせて「全部合わせたらギリ食えるw」に持っていくのが一つの方法かなぁという感じです。

自分も今webライター始めたばっかで、中には単価のいい仕事もあるようですがどっちみち外の仕事に比べたら雀の涙ですから、これは将来的には自分のナリワイの一つ、モザイクの一つにしようかなとか今思ってます。
これだけで食うにはしんどいけど、仕事内容自体は肌に合ってる、でもこれを一日中根つめてやると目がズキズキしてめまいもする。だから適性な範囲内でやっていって、収入の底上げの一つとして見るって感じですか。
今の自分の現状から一番現実的なのは、半日バイト半日ライターとかですかね。
場所によっては早朝スーパーの陳列とか開店前の清掃とかで二〜三時間のバイトとかもありますから、そういうのとの合わせ技かなぁ……といったところ。

自分にとっても現在進行形の話なんで微妙なところもありますが、当面自分はフルタイム企業人よりもモザイク社会人を目指す方に気持ちは傾いてます。
ま、参考までに書きました。

ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方

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