NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

ニート生活で見えた頑張りの意味

近所の図書館が特別整理期間に入って2週間くらい閉まってます(´・ω・`) こういうとき、紙の本の限界を感じなくもありません。紙の本を毎日読むってのは本当にアナログな習慣だなと感じます。PCを朝から晩まで睨むような仕事じゃなくなったら電子書籍もアリになるかもしれないです。

ここ最近仕事のほうに時間を使っているので新しい本をなかなか読めてないんですが、今はとくに新しい本が借りられないので、こういうときは自分が買って持ってる本を読みまわしてます。それで昨日は「ニートの歩き方」を読み返してました。



この本読んでると、なんか安心しますねw きっとどこまで行っても、何歳まで生きても、自分はガツガツのアッパー系じゃなくて、こういう要素をコアに持った人間なのだろうなぁと思います。




自分が元からそう思ってたのか、ニートの歩き方を読んで以来そう思うようになったのかはっきりしないのですが、世の中もう少しゆるくていいよねって思います。

もうちょっといい加減な世の中って言ったらちょっと意味がズレるんですが、今の世の中の世相とか、自分が働いてた職場の風景とか思い出すと、本当に、なんでみんなそんな強迫観念につき動かされるように嫌々働いてるんだろうと不思議でなりません。

なんか、本当にもっといい加減というか、「タルんでる」って意味のいい加減じゃなくて、「適量」って意味のいい加減な世の中になればいいなと思います。


独立したいとか自営業やりたいって人に「一度は就職しとけ」ってアドバイスがされるのを聞きますけど、それと同じように、みんな一度は大人になってからニートも経験しとくのもおもしろいと思うんですよね。

半年か一年くらいニート経験すれば、ニートが決して気楽でもないし、実はそんな楽しくないのってよく分かると思います。

結婚して家庭に入った人が「世間から置いていかれてる」って孤独感に苛まれたり、定年退職迎えたサラリーマンがやることなくてウツになる人が出てくるのとかと同じ原理だと自分は思ってますw


自分はこれまで何度かニート状態にあって(今も見方によってはニートすれすれかも?と思ったりw)、まあ別に「ニートやりたい」っていう願望じゃなくて他にやりたいこともなかったっていう消去法的ニートだったんですが、実際肌には合いませんでした。(去年書いたエントリ 実際、ニートってあんま肌に合わない - NCの日記) 

自分のことなんで、また消去法ニートに転落する可能性は高いんですが、たぶん自分からニートを積極的に選ぶことはもうないと思います。正社員と同じくらい合わないってわかったので。






一回ニートでぐだぐだやってて、自分がなんだかんだ言って頑張るのが好きな部分もあるってわかると、自分がこれまで持ってた「自分はこんなに頑張ってるのに!!」みたいなのがただの嫉妬心みたいなものだったってわかります。

別に頑張らなくてもいい、ただひたすらに怠惰な毎日が続くと、それに耐えられない自分がいるのがよくわかります。これまでやらされ気分で頑張ってたのも、実は自分が好きで頑張ってる部分も少なからずあったのだと思い知らされました。


そういうのがわかってくると、「ただひたすらに頑張る」っていうのを美徳とするような風潮にゲンナリするようになってきたりもします。

別に頑張りたいなら頑張ってもいいけど、それでチヤホヤされたがったり、それを他人にも求めたりすんのは筋違いだと今ならわかります。まして自分が好きで勝手に頑張って、もしくは人から頼まれた頑張りを勝手に引き受けて、それでやった自分の頑張りを引き合いに出して他人をdisるくらいだったら、別に頑張ってくれなくて一向に構わないと自分なら思います。


自分はわりと「努力」とか「向上心」とかいうのに好感を持ってるタイプですが、今の世の中に蔓延してるような風潮は個人的に好きじゃありません。あれは何かをはき違えてるように思えてなりません。

頑張るのも成長するのも、周りから強要されたり同調させられたりして仕方なくやるものじゃなくて、良くも悪くもしがらみのないニート生活にあってもやらずにはおれないような、そんなごくごく自然なものだと思います。

そういう頑張りとか努力とかじゃないと、結局その人を幸せにはしないんじゃないですかね。

頑張るのが嫌いじゃない人であっても、自分のそういう部分に気付かずに、いつまでも「本当は頑張りたくないのに、周りのために頑張ってる」って思い込んで、せっかく自分が大好きな「努力」をストレスにしてしまうのはもったいないように思います。


繰り返しになりますが、一回ニートやってみるのもおもしろいと思いますね。いろんなものを手放すことで初めて見えてくるものとかもあったりします。アッパー系みたいにガツガツ新しいことにチャレンジして何かを手に入れていくのが苦手な人は、いろんなものをポイポイ手放すことで自分を試してみるといいと思います。