タイタニックの最後の晩餐―豪華航路のディナーとレシピposted with amazlet at 17.01.05
沈没した豪華客船、タイタニック号とはどういう船だったのか。
当時の写真と一等から三等までで出されていた食事のレシピから紐解く一冊。
歴史好きには面白い一冊だと思いました。
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タイタニックが沈没したのは1912年ですから、何気にもう100年以上前のことなんですね。
歴史って何か好きなんで、普通におもしろい一冊でした。
こういう近代の歴史物って「写真」が残っているのがおもしろいんですよねー。
絵じゃなくて「写真」。写真が残ってると、ドラマの世界のようなその光景がセットでも何でもなく現実だったんだということが伝わってきてロマンを感じますw
特にタイタニックとか、沈没するという悲劇的結末を迎えたわけですが、その結末を知ってるコッチとしては、ありえないほどきらびやかで、「え?ここ船ですよね?」的な豪華さを誇るその雰囲気が余計に悲劇的というか…。
沈没するという結末に着々と近付いているそのときも、その当時の人達はそのことを知らずに、優雅な船旅を楽しんでいる。
そんな余裕たっぷりの雰囲気が切り取られた写真や絵を見ると、これから辿ることになる運命とのギャップに胸が締め付けられます。
それにしても当時の船の中で出されていた食事のレシピを再現するってのもすごいですよねw
当時の人達はこんなのを食べてたのかーと純粋に感心。一等の食事になると普通に高級レストランクラスみたいです。
そういえば当時はまだ機械化がそこまで進んでいなかった時代のようで、豪華客船タイタニックを運営するため、スタッフも大勢乗り込んでいたみたいです。
豪華客船っぷりを優雅に楽しむ側も、てんてこ舞いで働きながらそれを提供する側も、全部ひっくるめて冬の海に沈んでしまったんですね。
なんか悲劇ですねぇ…。
こういうの、悲劇が起こる前の状態が優雅であればあるほどその落差が大きくなって悲惨さが増して見える気がします…。
- 作者: リックアーチボルド,ダナマッコリー,Rick Archbold,Dana McCauley,梶浦さとり
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 1999/05
- メディア: 単行本
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