NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

『名作アニメの風景50』

名作アニメの舞台のモデルになった場所ですね。
たとえば魔女の宅急便の街のモデルになったのはスウェーデンストックホルムなのは有名ですね。

そんな感じで、名作アニメのモデル地が紹介されてます。写真集的一冊ですね。気軽に見られます。

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二次元の世界の話だと現実世界と関係ないようにも思えますけど、実在の街をモデルにアニメが作られてる事って結構あるんですよね。そのアニメファンがモデルになった場所を訪れるのを聖地巡礼とか言います。

前にちょっと取り上げた『たまゆら』ってアニメだとこんな感じです。
『たまゆら〜hitotose〜』舞台探訪(聖地巡礼)List - 舞台探訪まとめWiki

こういうの、最近の深夜アニメだけの傾向かと思ったら、名作アニメって言われるようなものでもモデルになった場所ってあるんだな〜というのがまず思ったことです。
ファンにとっては思わずニヤリな奴ですねw



まあそれ自体はよくある話で目新しさもあるようなないような…って話ですが、それよりも「名作アニメ」として取り上げられてる作品の傾向がなるほどなぁと思ったりしました。

古いんですよねどれも。漂う昭和臭がハンパないです…。

アニメファン、もっとハッキリ言えばオタク向けの本ではないんでしょう。もっと一般層向けの本って感じの作品チョイスです。

具体的に言えば、「名犬ラッシー」とか「あらいぐまラスカル」とか「私のあしながおじさん」とか「母をたずねて三千里」とか、その辺です。
名作劇場とかで放送されてたり、早朝になんか知らんけど再放送されてたりするようなヤツばかりで、あとはジブリ。ほんのちょっと申し訳程度に「エヴァンゲリオン」とか「のだめカンタービレ」とかが入ってますw


前々から思ってましたが、こういうのを見ると一般層にとっての「名作アニメ」っていうのがどの辺を指すのかがよくわかります。間違ってもアニメファンから人気がある最近の深夜アニメとか登場しないんですよね。

自分はけっこう声優さんも好きな質ですが、テレビとかで「人気声優登場!?」とか書いてある番組をつけると、登場する声優さんもやっぱり古いんですよね…。「機動戦士ガンダム」(←シリーズ最初期のやつです)とか、「ドラゴンボール」とか「タッチ」とかに出てたような声優さん達です。

まあ確かにそのアニメは名作だしそれに出てた声優さんは不動の人気を誇るお方でしょうけど、なんかもうあのお方達は人気声優というより声優界の大御所といった方がいい感じがするんですよねー。
むしろもう大御所すぎてアニメ見てる時にそのお方たちの声を聞く機会って減ってきているような気もするんですが、でもああいう場で登場するのはまずああいうお方達のみで、最近人気の声優さん達はまず登場しないと。

まあわかるんですけどね。その番組のターゲット層がその辺の人達ってことで、最近のアニメファン向けの番組ではなかったということなんでしょう。


この辺のズレを見るといつも、「話題のベストセラー登場!?」と言われて何だろうと思ったら源氏物語とか枕草子とか言われてる気分なんですよ。
間違ってはないです。間違ってはないけど、あえてそこかと。
名作であることに異論はありませんが、名作というよりすでにもう古典の域に入りつつある作品のような気がするんですが、現役名作アニメとして引き合いに出されるんですよね。

一般層にとって許容できるアニメ作品っていったら「古典アニメ」を基本にして他は「ジブリ」。後は「サマーウォーズ」とかの単発劇場アニメ(アフレコを本職の声優さん以外の人がやってるような作品)でヒットしたやつ。
その辺くらいなんだろうなぁと思います。

というようなことをしみじみと実感いたしましたw



あとトリビア的発見ですが、南フランスをモデルにしたアニメで『花の子ルンルン』ってのがあったそうなんですが(まったく知りませんでしたが…)、「ルンルン気分」って言葉の語源はこのアニメだと言われているんだそうですよ。
ほほぅ…と思いましたが、よく考えてみたら「ルンルン気分」自体が平成生まれの子達に通じるか怪しいですよね。なんだろうこの気分(´・ω・`)

まあ気軽に読める一冊ですし、ほとんど写真集ですから。
アニメ知らなくても「ふーん」くらいで読める一冊ですよ。

名作アニメの風景50-誰もが知っているあの物語の舞台へ

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