NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

零細在宅業の確定申告あれこれ 2016

一応は自営業なので、確定申告必須です。わざわざやるのがあほらしいくらいの年収でしたけどね、今回のはw

が、今年もいろいろやったのでメモ書きとか。


申告書を作成するので一苦労

今年は楽勝かと思いきや、またしても一苦労。

収入のカウントとか

収入は基本的に「支払調書」の数字でカウント。支払調書とはリーマンでいう「源泉徴収票」的な。自営業者にも支払い会社から一応もらえます。

「こういうの出しませんから」って事前に言ってた会社からも普通に送られてきたり。本当になくてもコッチから言えばもらえたりします。


報酬から源泉徴収されてる人は、これがないと申告できないと税務署から言われやすいので、源泉徴収されてる報酬の分は支払調書をゲットしとくと話早いかもなと。これをされてなかったらナシでもまぁいいや的な感じでした。


毎月の支払い金額で年収をカウントする場合、自営業者は申告対象年内に確定した報酬が対象となるんだそうな。12月に確定した報酬は、支払いが1月以降になっても、それは12月の報酬として扱う的な。ややこC。




支払調書はPDFで送られてくる事が多いのだけど、プリンタを持ってないのでネットプリントを使ってセブンイレブンのコピー機で印刷。

このとき、何件も支払調書があると印刷ファイルの指定が面倒なので、PDFを結合しました。

www.cube-soft.jp

このソフト便利でしたよ。


クレジットカードの支払い月の計算とか

12月に確定して、引き落とされたのが2月とかいう出費は、今年の申告に入れるべきか否かというの、ややこしくて脳みそ溶けるかと思いました。


クレカを使った出費の計上方法には2種類あるらしく、カードで買い物した利用日ベースでの計算と、実際に引き落としがあった日ベースでの計算。どっちでもいいらしいけど、統一されてなかったり、年度ごとにコロコロ変えるのはあまりよくないらしい。

去年の申告ではこの辺かなり曖昧だったんですが、今年からカード利用日での計上に統一しました。

2015年中に利用した支払いは、それが2014年度の使用分に対する請求でも、2015年の出費として。2015年中に使用した分への請求でも、請求が来るのが2016年に入った後なら、2016年の分に入れることに。



クレカを使うと支払いが確定してから引き落とされるまでに1~2か月のタイムラグがあるから本当にややこしい・・・。



ネット代など、今月使用した分への請求が来月になって行なわれ、それをクレジットカードで支払うとさらに2か月遅れで引き落としがあるため、合計して3か月前の利用分の支払いを今月行なってる形になって、本当にアレ・・・。

12月引き落とし分の明細にまだ「ぷららご利用料」とかいうのがあって「!?!?!?!」になったのだけど、これは2015年9月利用分への支払いらしいです。

ぷらら側から請求があったのが10月(9月使用分に対する請求)。それを2か月遅れで支払ったため、12月の明細に載ってるというややこしさ。でも「カード利用日」はちゃんと10月の日付になってるから、今年の計上(にしました。合ってるかは不明)。脳みそが溶ける。



引き落とし日で統一した方が楽なのかもしれません。



地代家賃は重要

経費に入れられるものがあまりないので、家賃を事務所代として半額計上してます。全額入れたら税務署から電話来るので、半額にしとくのが無難。本当に朝から晩まで仕事してて、それを証明できる人は半額以上入れてもいいと思います。

1年間ずっと同じ家にいた人は単純だけど、自分は一回引っ越してるのでまたややこしいー。


家賃は通信費等と違って料金先払い。今月払ってるお金は、来月分の賃貸使用料なわけで、つまり3月に引っ越した自分は、旧居に支払った家賃は1月と2月の2回だけ。4月には退去済みだったので、3月に支払った家賃はナシ。

全然意識してなかったけど、通帳見返したらその通りになってました。すげぇ。3月まで住んでたから、3か月分の家賃を上げるとおかしいことになると、直前で気付いてよかった。



あと、新居に入ったのは3月中で、日割り家賃が発生してたけど、これは事務所代に入れないことに。というのも、3月までは旧居も契約しており、そちらを事務所として使ってたという扱いなわけで、それに新居も事務所にしてましたと費用を上げるのはおかしいわけで。

どっちか1つしか事務所にできないなら、計算とか説明がややこしいので、新居の3月分家賃は計算から外しました。これもわりと申告直前になって(ry



青色申告を取り消した話

一昨年はまあまあ収入があったので「青色申告いっちゃうぜww」とかやったけど、去年は1年間病んでたし、ふてくされてたので収入が激減。青色申告の手続きもまったくやってなかったし、収入的にもやる意味があまりなかったので取り消しました。

取り消しは簡単で、取り止めの申請書を書いて出すだけ。

[手続名]所得税の青色申告の取りやめ手続|申告所得税関係|国税庁


取り止めたい理由も書きますので「収入が激減した上に毎日忙しく、その上調子は悪いはウンタラカンタラ・・」的なのを書いときました。

理由で特に突っ込まれることはなかったです。提出するときには身分証明書の提示が必要です。成りすまし防止ですかね?






ただ、現状では白色申告する意味ってあまりないんですよね・・・。

昔の白色申告の場合、売り上げが低ければ記帳の義務がなかったのでアレでしたが、今は白色でも記帳が義務化されてます。青色申告でも控除10万円コースなら簡易式の記帳でいいらしいですし、最低でもこれを選ぶのが今の普通なんじゃないかと。

ちゃんと記帳してたら青色申告も普通にできるわけで、「いろいろあって青色申告の準備が間に合いませんでした。」って書いてる時点で、そういうことですわねw



これも含めて、何も言われませんでしたよ。ま、殺気立ってる3月の税務署受付の段階では記入漏れ等なければスルーされるわけで、これからどうなるかわかんないですけど。

赤字の繰り越し

青色申告の利点で「赤字を繰り越せる」と言われるのが定番ですが、この「赤字」の定義がよくわかりませんでした。


たぶん「事業収入-経費=マイナス」になったときが「赤字」と言ってるのだろうと思いますが、ネットで検索すると

青色申告は赤字を繰り越せるんですよ!!!

・赤字とは、収入より支出が多いことである。

的な、痒いところに手が届かないのばかりヒットしてアレでした。




要は、100万円の経費をかけてやった商売で、50万円しか売り上げが上がらなかったら、50万円の赤字と言うのだろうと。

50万円かけた商売で100万円手に入ると見込んで、100万円使ったら売り上げが70万円しか上がらず、30万円貯金が減ったから赤字です・・・っていうのがNGなんだろうと。



去年の家計簿は大赤字だけど、事業所得的には黒字なんですよね。残念なことに。

合ってるかどうかいまだにわからんけど、これもあって青色申告をやる意味はねーなとの結論に。

青色申告の取りやめ申請書に、この辺の理由もちょっとだけ書いときました。赤字じゃないんですよ的な、だから繰り越せないんですよ的なね。


その他のアレコレ

確定申告書って複写式の2枚組になってて、複写する方が自分の控えになるんですよね。これを取り外してから提出しろ的に書いてあったので、取り外して行ったら「あら、取り外されたんですね」的な反応が、ががががが。

そのまま持ってったら、「確かに税務署に提出された書類ですよ」っていう証拠の印鑑を控えの方にも一緒に押してもらえるんだそうです。それが自営業の自分の収入証明書の一つになるわけですね。



クレジットカードとか作るときにこういうの使える訳で、めっちゃ欲しかったわけで、だったら取り外してこい的なの書くなよという心の声。トラップ過ぎるのでここにひっそりと書いときます。来年から絶対取り外さないマンにジョブチェンジ。

一応、欲しいって言っといて、あとで複写式の方を持ってったら印鑑だけ押してもらえるそうです。面倒でスルーしたので、まあ自己責任。


収入証明にしたいとき、複写式の方の申告書に印鑑が要るのは、偽造防止のためです。確定申告書自体は税務署で年中ゲットできるわけで、それを適当に書いて複写式の方取り外せばいくらでも偽造できるわけですよね。だから税務署の受付印が証拠に必要なわけで。

この書類が要る人は印鑑もらうのお忘れなく


今年の税額とか

所得税ゼロ円でした。白色申告の自営業にしては珍しい感じですよね。収入が低かったのと、一昨年の収入が多かっただけに、税金が死ぬほど高かったのが主な原因。国保と保険税だけで20万円以上払ってました。

が、これは意識してたくさん払い、2016年の税金を抑えようと途中から意識してやってたので、一応は計算通りなのかなと。


ただ、最後の国保を払い過ぎました。6か月分のまとめ払いを最後にやったのが2015年の最後の国保支払いになったのだけど、このまとめ払いをせず、普通に単月で支払っても税額はたぶん「0円」だったんですよね。

それまでに支払った分で、控除額はもう十分だったんです。それに気付かずに2015年中に払っちゃったので、つまりは2016年に支払える国保料が減ったわけで、2017年に申告するときの社会保険料控除額が無駄に減ったわけで・・・。

まとめ払いで減額される国保料金より、その払った分で控除される税金分の方が大きいでしょうから、もったいないことしたなと。



ただ、その他の税金を計算するときはまた計算式が違うので、そっちのこと考えたらやっぱり支払ってた方がよかったのかもしれず、よくわかりません。税金とか節税って難しいねという感想。


零細在宅業にも税務調査は来るのか

来ないと信じてやってます。来たら死ぬ。売上が200万円もいってない零細個人業のところには来にくくはあるらしいですが、申告をまったくしてないと来るようです。

thebillingsapp.com

零細というには少し売り上げが高い例だと思いますが、200~300万円程度の個人在宅業でも、まったくの無申告の場合は調査が来るみたいですね。

これらって調査のお願いが来た時点で、税務署側は何らかの証拠を掴んでる事が多いのだとか。すでにある程度の調査は終わっており、不正の疑いが強いと判断したからこそ調査に来ているわけで。

税務や会計に余程詳しい人でない限り、これが来た時点で正直詰んでるんですよね。



このエントリの「調査当日までに急いで申告した」っていうのは参考になる対応法だと思います。この手の調査に慣れてるプロを素人がごまかすとか、たぶんムリゲーなので。

本格的に調査が始まった後はもちろんのこと、最初の雑談めいた部分も実は調査を兼ねている的なね。

「私はゴルフが好きなんですけどねぇ、おやりなりません? → そうですね!私も毎週のように~ → あ^~いいですねぇ~(ほう、毎週ゴルフに行けるくらい収入があるのか・・・)」的な。某放送局の人もよく使うテクニック。



正直に事情話して、追加納税した方が傷は浅い気がします。自分がいざその立場に立たされたら、そんなに潔くは行動できないだろうけど。マジで他人事ではいられない例。

それなりに努力の跡が見える申告をしとけば来ないと信じて、今年の申告をやりました。来年もたぶんそんな感じになる気がします。