久々の読書エントリw 前ほどじゃないけど、今でもポチポチと読んでます。
今回はいわゆるニセ医学の体験談、フリーランスの税金対策、前々から興味あったものとして、下の4冊読みました。
・打ちのめされるようなすごい本
・フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました
・勝ち続ける意志力
・ウェブはバカと暇人のもの
それぞれの感想など。
打ちのめされるようなすごい本
ほとんどが書評なんですが、気になったのは代替治療の体験談について。著者の米原さんはガンで、もうだいぶ前に亡くなられてますけど、その前に抗がん剤や手術をせずにがんを治す方法をいろいろ模索されてるんですよね。
「癌治療本をわが身を持って検証」という部分で、要は「本で読んだ代替治療に効果はあるのか?」をひたすら検証されてます。
結果、そういうのには効果がなかったという結果が報告されてます。
100万円以上の治療費をかけた白血球系の代替治療でも、結局再発は防げなかったりとか。抗がん剤や手術を避けたくてそれを選んだのに、「その治療を受けた上でこの代替治療を受けた方がいい」と言われたりとか。
結局、癌の代替治療を提唱している近藤誠氏の「いかがわしいものほど大金を支払わされる」という言葉を裏付ける結果になったりとか。
近藤氏のその言葉は「至言」と書かれており、自分もそう思いましたけど、その近藤氏が提唱する理論にもけっこう批判は多いみたいだし、なんとも皮肉な構図だなと。
近藤氏のベストセラー本↓
医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法posted with amazlet at 17.03.22
この本は読んでませんが、個人的にはレビューが面白かった。支持の高いトップカスタマーレビューが批判なんだけど、とても冷静なツッコミなので、本文を読む前の準備に読むといいかも。
代替治療を提唱する医師との軋轢(金は返すからもう来るな的な)もあったようで、これをもって「これだからニセ医学は」的な意見をWEBで見ましたが。
流れを見てみると、米原さんにいろいろ口出しされるのが気に障ったようで、いやーこういう偏屈な医者はどこにでもいるでしょうという感想。
ウチの近所にもめっちゃ上から目線の医者いますけどね。患者の話をほとんど聞かず、上からズケズケものを言う医者を、頼もしいとみるか、(医者とはいえ)厚かましいとみるか、まあ人にもよるんでしょう。
自分が一時期ハマってた人の名前とか、自分が実際にやってた療法とかも出てきて、いろいろ複雑。
フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました
フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。posted with amazlet at 17.03.22
果てしなきわが節税道w
見よう見まねで始めた税務と確定申告ももう4回目ですよ。本当にこれでいいのか、他にいい方法はないのか、ちょっと読んでみようかと。10年以上前の本だけど、わりと評判はいいようで。
中身はマンガが多くて、わかりやすい作りです。初心者でもわかりやすいようにとの配慮を感じます。
さすが評判がいいだけあるぜ!という感じですが、さすがにもう10年以上前の本で、情報が古いなと感じる面もありました。これはさすがにしゃーないけど。
自分はある程度税務に取り組み、確定申告も何度かやった上で読んだので「ここは使える、ここはもう古い」と見分けられましたけど、本当に何も知らない人が読んだらその辺よくわからんかも。
特にこれ勘違いするとヤバいのは、「白色申告は記帳が不要」というところ。これ3~4年前に変わって、今では自営業者は絶対に何らかの記帳は必要です。
むしろ白色申告を今選ぶのは、税務にあまり詳しくないし、力も入れてないって自分でバラしてるようなもんで、メリットはもうほぼないです。
白色申告だから税務調査の対象にならないとかもなくて、むしろ白色だから大丈夫だろと滅茶苦茶な税務をやってる人も多くて、むしろ目を付けられやすいという説も(ソースはWEB)
この本である程度参考になるのは、「肝心なのは税額に影響するかどうかで、そこと関係ないとこはけっこうアバウトでOK」ってところ。
たとえば発生した経費の仕分けとか。それが確かに経費なら、どれに分類しても課税額は変わらないわけで、ここを税務署から突っ込まれることはあまりないですよと。
これは他の本でも読んだ内容で、税務に対して肩の力が抜けるのはいいですね。あと、経費はとにかく上げたもん勝t・・・なんでもないです。
こういう税務全体の取り組み方とかを軽く参考にするのはいいけど、細かいところはスルーして最新の税務本を読んだ方がいいかと。
勝ち続ける意志力
→紙の本はコチラ勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 (小学館101新書)posted with amazlet at 17.03.22
日本人初のプロ格闘ゲーマー、梅原氏の仕事術本。前々からいつか読もうと思ってました。
ご本人様のこれまでの自伝的内容と、心がけているノウハウと、それぞれ書かれてます。
自伝的内容について、意外と苦労されてるんだなぁと(主にメンタル的な面で)。ゲームしかない自分にずっと自信がなく、後ろめたかった的なこと書かれてて、ちょっとわかるかもと。
失礼かもしれんけど、こういうやや屈折した人物像や、運動も勉強もダメで学校にあまり居場所がなかった的なところは、けっこう共感して意外でした。
もっとリア充的な、スクールカーストの上の方にいた人かと思ってました。
ノウハウ面について、とにかくよく出てきたのが「変化すること」ですね。ひたすら愚直に努力し、変わり続けること。自分の過去の成果にしがみつかないこと。それができないと、「勝ち続けること」は難しいと。
自分は競争自体を面倒と思うタチで、この辺はちょっと距離を置きながら慎重に読んだ感じでしたけど、共感した面もありましたね。
努力は正しくやろうとか、目的と目標を間違えるなとか、実力がないのにもてはやされるのはむしろ不幸とか、その辺。
格ゲーを通して得た人生哲学みたいなものは、けっこう心に残ってます。読んで損はないかと。
↓梅原氏の有名なプレイ動画、背水の逆転劇
ウェブはバカと暇人のもの
→紙の本はコチラウェブはバカと暇人のもの~現場からのネット敗北宣言~ (光文社新書)posted with amazlet at 17.03.22光文社 (2013-12-13)
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これもいつか読もうと思ってました。古い本ですけど、体感的には今もあまり変わってない気がします。今現在、自分のWEBに対するスタンスはコレに近くて、「WEBはバカと暇人と商売人のもの」って感じですかね。
もちろんそれ以外の人もいるだろうけど、多いか少ないかで言えば、少ない。それを前提にWEBを使った方がうまく使える気がするんですよね。
なにか期待してWEBに来て、なんか空振りしてる感が強い人も、コレを参考にするといいかもと。
一定以上の品質を持つ発言は素人には難しいというアレ、昨年末に社会問題になったあの一件でもわかるし、自分の体験的にもそう思います。
WEBをうまく使いこなすには、この本に書かれてることと、そして「自分が(その分野に関しては)素人なのを自覚し、口をつぐむ分別」が必要かなと。
素人なりに口を出したいなら、口を出していいTPOの見分けと、言い方に関するスキルと、他人様との適切な距離感が必要かなと。これらが何もないと、発言した自分が怪我したりとかね。
あと、WEBでウケるネタのコツも書かれてるので、WEBで商売したり、それに近い活動をしたい人は、ちょっと参考になる面もあるかもねと。まあ古い本なんで注意は必要ですが。
WEBはアナタの現実を変えたりはしないってところは全面共感でした。WEBで簡単に現実が変わる人は、WEBがなくてもある程度自力で現実を変えていける人なのでは?と。
WEBで現実を変えたいなら、意識的に使いこなすことが必要かなと思います。