NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

劇場版ノーゲーム・ノーライフを見たので感想(ネタバレあり

映画の割引デーたったので、現在公開中、ノーゲームノーライフの映画を見てきました。TVシリーズ好きだったんですよねコレ。

公開されて日が浅かったのと夏休みが重なったので思ったより人多かった・・・。ネタバレは気にせず感想書きますのでご注意を。


ngnl.jp


これTV本編の前日譚だった・・・

まっっっっっっったく何も調べずになんとなく見に行って、なんかおかしいと思いつつ1時間くらいたって「これ前日譚だ!!!」って気づくなど。主人公がやけに出てこないと思ったら・・・。

どれくらい前の話かというと、「争い事はすべてゲームで決着する」というTV本編の世界観ができる前の話。その掟がまだないので、普通に魔法あり超科学ありの大戦争中で、星が滅ぶかも的な状況からお話がスタート。

そっからTV本編の世界観がどうできたのか的なお話し。相当前の話なので、TV本編の主人公陣は基本登場せず。ちゃんと映画タイトルに「ゼロ」って入ってるしね・・・



種族とか世界観の説明とかもないし、TVシリーズ未視聴の人にはまったく何の話かわからんかもで、どっちかといえばTV版か原作知ってる人向けかなと。

でも自分も1時間くらいぽかーんだったので、逆に初見陣でも関係ないかも。これ見てからTV本編見るのはドラクエ3→1の順でのプレイとか、フェイトゼロ→フェイト本編の順で見るとか、そんな感じ。

逆にTV本編が感慨深くなるかもなーとは思う内容でした。TV版の続きが見たい人はちょっと注意した方がいいです。


最弱陣営による逆転ドラマが見どころ。ここはTV版と一緒

もうちょっと踏み込んだあらすじを書くと、主人公は人間で、この世界では最弱。魔法使えない、身体機能も脆弱でいいとこなし。すでに絶滅寸前みたいな。

TV本編で「『争いはすべてゲームで解決』って決まりができる前の大戦争時代、どうやって人間が生き残ってたのかは最大の謎」ってちらりといわれてたけど、まさにその時代の話で、実はその時代を終わらせたのが人間だった的なお話。



映画本編での目指すべきゴールとは、生死をかけたガチの大戦争をやってる上位種族を人間勢力が裏で操り、誘導して終わらせるというもの。

すでに背水の陣、失敗したら絶滅かもという絶望的状況から、偶然手に入ったわずかな優位と、命がけの駆け引きで乗り切っていくドラマが見どころ。

そういうのがノゲノラにハマったところだったので、ここは満足でしたよ。


TV本編ではあまり見られない派手なバトルあり

争いをゲームで解決するって決まりができる前なので、普通に魔法とか超技術で普通に戦争してますから、その描写はとっても派手。

TV本編ではこういうガチバトルってあまりなかったけど、映画本編ではそれがちょっとだけど見られます。


ここは大画面と大音響で見た方が映えると思う。あとこのバトルシーンで、TV本編にでも出てるあのキャラがヒデェという感想にw 裏表あるキャラなので納得だけど、ホントヒデェww



しゃーないけど、ちょっとイマイチだったかなーと思うところ

前半が鬱展開だったんだぜ・・・

1時間くらい状況ぽかーんだったのは、前日譚になることを知らずに見てたのもあったけど、最初の1時間くらいは鬱展開だったから。

真っ向勝負では何一つとして対抗手段のない人間が、上位種族のガチ戦争に巻き込まれてひたすら理不尽な目を受け続けるという。

これを逆転するっていう後半につなげるための前置きだけど、これがちょっとキッツイと思ったり。



TV版主人公って、少なくとも自信だけは最初から満々でしたからねー。絶望的な状況に平然と向かっていき、それを逆転してみせるという爽快感があって、そこが好きだったんですよね。

映画版主人公も後半はそうなるけど、前半はいろいろとマジで参ってるし、状況も重いので、ちょっと見ててツラい。シークバーが下にあったら、たぶん自分はこの辺飛ばすと思う(ヘタレ

でも映画だから飛ばせなくて、ややキツカッタ。


後半の逆転劇がわりとダイジェストだったんだぜ・・・

あと、後半パート、肝心の逆転劇がわりと「ダイジェストでお届けします」だったので、「よーしいいぞーやったれー」という酔っぱらいのような感想がありつつも、「えぇ・・・(困惑)」という気持ちも心の片隅にはあったり。

ま、2時間の尺なのでしゃーないところだろうけど。ちゃんとやったらこれだけで1クール作れるかもとも思ったので。


わずかな描写と脳内補完で、要は人間は徹底的に情報戦をやり、上位種族同士を睨み合わせて漁夫の利を取ったということだろうと。

戦争してる種族はそれぞれ最終兵器になるような隠し兵器を開発済みで、それをスッパ抜き、敵対種族にリークして睨み合わせるというスパイ戦ですな。


「あの種族はこんな最終兵器を密かに完成させてるぞ」とか「お前らのその最終兵器、あの種族にはもうバレてる上に問題視されてないけど、そのワケ聞きたい?」的な。

最弱種族ゆえに、全力で知恵を絞ってこの戦争の影で暗躍し、力のあるもの同士を争わせて勝つというストーリー。情報を制し争いを制すという発想は、スパイ作品の『ジョーカーゲーム』にも通じるものがありましたね。

その肝心な過程が「うまくやったぜ!」的なダイジェスト感強かったのは、ちょっと残念だったなー。前半の鬱展開がつらかっただけに、ここがちょっと個人的に残念でした。


TV本編につながる前日譚的な要素がラストに

「こうやって『争いはすべてゲームで解決する』って世界ができました」はいいとして、それがノゲノラ本編にどう関係すんのよ?って、心のどっかではずっと思ってたことで。

その答えは映画版主人公陣の風貌とCVでほんのりと、時間軸がTV版終了あたりに戻るラストで一部ハッキリと示されます。



ネタバレすると、ハッキリとは言われないけど、映画版主人公コンビはまるでTV版主人公コンビの前世といわんばかりのアレで。

自分はそういう生まれ変わりとかスピリチュアルなネタがわりと好きな人間なので、「114514」と、心の中では全裸で正座して見てました。ここは拍手。

そういう目でみると、TV本編の主人公コンビは、「前世であんな目に遭ったんだから、少々引きこもっててもいいよね、むしろそれくらいせんと釣り合わんよねウンウン」って涙目に。



あとは、映画のストーリーを経て人間は新たな神に認められ、「イマニティ」の名を与えられるという。イマニティ誕生秘話でもあったわけで。

そしてTV本編のあの国は、映画に出てくるあの人が開祖だったと。これもキャラデザとCVでほんのり示されてますけど、映画の時間軸での小道具がちゃんと現在の時間軸にも登場するのは「おお!」という感じ。



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まとめると、最終的には「すっげーおもしろかった!!!」っていう感想でした。最初の鬱展開にやられてこれはイマイチだったかなーという感想になりかけたけど、やっぱり見に行ってよかった。

TV本編見てる人とか、原作知ってる人とかは、見に行ってみるといいかもですよー。この機会にTV版見てみるのもいいと思ふ

↓テレビ版

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