金はめっちゃケチリながら生きてます。そうやってよくわからんギリギリの在宅自営の道を進んでいるわけで、安いものこそ至高みたいな発想にはなりがちです。
でも最近、安さだけを重視するスタイルに疑問もあります。高けりゃいいとも思わんけど。金との上手な付き合い方を模索中で、その辺のことをあれこれと。
いいものは高くなるのは当然で、そこはやっぱりしゃーない
「いいものをできるだけ安く」が消費者心理の基本だけど、限度はありますね、やっぱり。無理に安くしようとしても無理というか。
なんか自然の摂理に反する気もします。そこで払ったお金は誰かに収入になるわけで、安いものこそ至高って空気に支配されると、いい仕事してるのに収入は低いって状況になるわけで。
ちょっと前にツイッターでバズってたけど、「お前が安売りを覗き込むとき、低賃金もまたお前を見ているのだ」ってやつね。まさにあれ。
そして安さにこだわって生きてみて思うけど、やっぱり安いものにいいものねーなと。人からいらないものタダでもらって物を揃えたりしたんですけど、やっぱり微妙な物多いです。
微妙に壊れてたり、落ちない使用感があったり、その用途的には丸いのが使いやすいけど四角かったりとか、微妙な使いづらさがあるんですよね。だからタダだったわけで、文句はいえんけど。
特に住居は金ケチるのオススメしない。主にワンルームのアパートとかマンション借りて住んでみたけど、やっぱり安い家っていいことない。
特に住人の質なんですよ。安い家って皆が問題児じゃないけど、そういう住人は高い賃貸より多いです。壁が薄いとか、部屋が狭いとかで、そういう問題児の起こすトラブルを身近に感じやすいのもあるし。
今住んでる賃貸もどっちかというと安い方で、あまりいい印象はないんですけど、なんか自分が入居したころより家賃下がってるっぽいんですよね。あっ(察し
で、最近自分の賃貸で住人の質微妙に落ちたなぁと思うことが連続であって、そういうことなのかなぁという感想で。
逆に前に賃貸探した頃「ここいいな」って思ったところは、最近逆に家賃上がってました。いいものは高くなってますますよくなっていくし、微妙なものは値下がりして、利用する客層も落ちていくと、そういうことかなと。
下手にタダで物もらうと人間関係が高くつくことあるから注意
安いものにはワケがあって、特に「無料」っていうのは注意した方がいいと思う。それが使いづらいとかいう以前に、くれた人ともらった人との間の人間関係的な意味で。
金かけたくねーって理由でいろんな人から物もらったりすると、なんか微妙に「世話をした・された」って空気になったりするんですよ。
その人との元々の関係とか相手の性格とかにもよるけど、そういう人います。
もらったこっちからすると「いらないもの=ゴミ」みたいな感覚で、「あ、ゴミ代わりに出しときますねー」くらいの感覚で引き取りたいんだけど、必ずしもそう後腐れなくはいかんというか。
こっちにいろいろと物をくれた人が、微妙に「お前は俺に借りがあるだろう?」的な態度になったりもするし、こっちとしてもアイツには世話になったかなぁ?くらいの引っ掛かりはやっぱりできるんですよ。
これって正式な売買でもないし、お互いのその時の空気とか口約束に近い感じのやりとりだから、当時どういう流れで物をもらったかとか、お互いちゃんと覚えてないっていうのもあるし。
そういう意味でも、安易に誰からでもホイホイ物をもらうのって注意した方がいいと思う。こいつは後が面倒くさそうだなって思う人からは、ちゃんと金払って物を買い取って、貸し借りを作らない方がむしろ安く済むというかね。
どんなに本人が「もう要らないから」って言ってても、時間が経つと本人の感覚も変わったりしますからね。もらうものよりも相手の性格とかでもらうかどうか判断するといいと思います。
もちろん、遠方に引っ越すとか遺品整理とか、とにかく1個でも荷物を減らしたいって状況になってる人からなら、タダでもらっても後腐れはできにくいと思います。
この状況だとむしろ後々まで感謝されたりもするから、そういう状況とかも見てもらわないと、タダで物をもらうのが金をかけないいい方法になるかどうか、微妙なところかなと。
「いいものだから値段が高い」は当然でも、行き過ぎもよくないのだとは思う
安さ至上主義に疑問を持つようになったけど、「だから高いものこそいいんだ」とはあまり思えないんですよねぇ。
値段を上げるコツとして、コストから逆算して値段をつけるんじゃなくて、自分がつけたい値段(利益)から先に考えて、それに合わせて商品の品質やコストを考えるみたいな話、あるじゃないですか。
洋モノのコーヒーチェーンとかもそういう発想で、だからコーヒー一杯の原価は安くても、それにいろんな付加サービスをつけてブランド化し、値段を高くできる的な。
自分もこの辺の感覚はよくわかってないんですけど、まあとにかく値上げしようと思えばコツがあり、その方法論でできなくはないってことで。
今の日本はいろいろと安すぎて、みんなで平等に貧しくなってるような気はしてるので、適正価格に戻す圧力は必要と思うけど、とにかく値上げしたもん勝ちみたいな空気もごめんだなぁと。
こういう値上げがおいしいのって、周りが安い中で自分だけが値上げできてるときだと思うんですよ。自分が値上げしても、周りの物価も同じように上がってたら意味ないし。
ネットであれこれの話を見てきた限り、アメリカは「いいものは高い」を極端に突き詰めた国だと勝手に思ってて。だから年収は1000万円超えだけど、出費もいちいち桁違いだからこれでも苦しい的な。
そういうお国柄だし、アメリカは日本みたいな全員加入の健康保険がなくて、医療費を保険で賄えるかどうかも自己責任ってわりと有名じゃないですか。
だから、あちらで無保険で下手に医療を受けると数百~数千万の請求が後で来る的な。だから、治療前にまず保険の有無を聞かれる的な。
ソースが確かか調べた範囲じゃよくわからなかったけど、こういう話も。
救急車で助けられたけどその人は無保険だったため、そのあとの治療費払えなくて、救急車呼んだ人相手に訴訟起こす的なディストピア小話。
いいものが高いのは当然とは思うけど、そうなると医療なんて断トツで値上がりするのは当然の話で。
もちろんこの技術にはふさわしい対価と敬意が払われるべきとは思いますが、それゆえに一部の金持ち以外が利用できないのは真顔になっちゃうなぁと。
誰のための、何のための技術なのかという話で、それが全員に向けたものじゃないというなら、突き詰めると選民思想にたどりつきそうな予感。
適正価格がベストなんだろうなぁとは思うけど、まだ悩み中
結局金とはどう付き合うのがいいのか、どう使うのが一番なのか、正直よくわかってません。少なくとも、安いものこそ至高という考えではなくなりました。
金をもっとバンバン使ってガンガン稼ぐ的な生き方はまだしたことないので、正直そっちはよくわからないんですが、値段が高すぎてもいいことない気はしてます。
今の生活スタイルでバンバン金を使うとか、正直難しいと思うんですが、使うべきときにはもうちょっと金使った方がいいかもとは思うようになってます。