NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

『ひきこもりセキラララ』

ひきこもりセキラララ
諸星 ノア
草思社
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諸星ノア氏の著作。ご本人様の引きこもり体験が赤裸々に綴られている本です。

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何年も前に読んだ本なので細部になると少々記憶が曖昧になるのですが、精神的な悩みに苦しまれている著者の経緯が伝わってくる一冊だったように思います。

なんでそういう本のことをふと思い出したのかというと、けっこう自分もこの著者と似たような属性を持っているなぁと読んだときに思ったからです。病院にかかるような明らかな精神疾患レベルでこそないものの、自分のコミュ障気質というのはこの著者と同じような方向性を持ってるのかなーと個人的には思ってます。

ですので、この本を以前読んだとき、「ああ〜、なんかわかるわぁw」と共感したのを覚えてますw こんなことを言ってはなんですが、人間社会のごくごく基本的な部分でつまづいた経験のない方にとって、本文中で赤裸々に語られている内容はまったく理解も共感もできないものであるように思います。そういうタイプの方の視点からいえば、「世の中にはこういうタイプの人もいる」という一例として読むのがお勧めですかね。

自分は何となく共感するところがあったので、何となく今でもふっとこの本と著者のことを思い出すことがあります。こういうタイプはどういう状況に陥りやすく、どう立ち回ればどういう結果が得られるのか、自分的にはこういう本のほうが得られるヒントが多かったりするのです。phaさんや齊藤正明さん的な方向性ですかね。

本文中でも「オレはこうして引きこもりを脱したぜ!!」的な解決策を提示するものではなく、現在進行形の取り組みや現状を綴られた一冊だったように思いますので、これを読むことで積極的な解決策や現状打破のヒントが得られるわけではないんですが、似たような方向性を持ってる人にとって「こういう悩みは自分だけじゃないんだ」という一種のなぐさめになる本ではあるように思いますね。

だからこそ、自分は「諸星ノア氏はいまどうされているのか……」というのがたまにフッと頭に浮かぶわけです。今も頑張っておられるのだろうかと。ここから先はネット時代の便利なところで、諸星さんご本人がブログをつけていらっしゃいますので、それが浮かぶとブログやHPをチラッと見にいったりもするわけです。個人的には諸星さんの書かれているイラストとか、けっこう嫌いじゃなかったりもします。

ひきこもりセキラララ

ひきこもりセキラララ