NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

世界放浪ブログと生きた日々

以前、こんなエントリを書きましたが、実はこの日に読みふけっていた世界放浪ブログ、それからもずっと読んでいました。
いえ、それどころかなんと過去ログまで全部読破しました。
別に宣伝とか回し者とかじゃないんですけど、こちらのブログ様です
金丸文武 世界放浪日記


自分は全然知らずに読んでましたが、世界一周ブログランキングで有名なブログで、ブログ村全体でも上位に食い込むほどのブログ様だったようですね。
ブログとか日常的に読む方にとってはちきりんさんとかイケハヤさん並のビッグネームだったのかもしれないですね。


放浪について妙な憧れがあるってことを例のエントリで語りましたが、その憧れど真ん中のことをされている方で、なんか目から鱗が落ちまくりました。
ああ、こんなこと現実にやろうと思えばやれるんだって。やってる方いたんだって。
それが何だか心に突き刺さり、例のエントリを書いた日以降も何となく更新分を読んでいました。


旅の内容があまりに自分の憧れをついてくれるので、気がついたら過去ログに手を出していました。
金丸さんは2012年の6月にご実家がある宮崎からヒッチハイク鳥取県境港に行き、そこからフェリーでロシアに渡り、後は路上シンガーで稼ぎながら世界一周の旅をされています。

旅の期間は二年という約束で旅を始められたようです。今月は2014年の6月。つまり今月が約束の期限最終月ってことになりますね。ブログの内容とリアルタイムがけっこうずれてますので今どこにいらっしゃるのかはわかりませんが、6月を期限にされるならもう中国とか韓国あたりにまで来られてるのかもしれないですね。


去年の12月にひょんなことでこのブログを知って、気がつけば毎日読むのが日課になって、気付けばもう半年…。
半年に渡って同じブログを毎日のように読み続けたという意識はなかったですが、本当に半年間毎日読んでたんだなぁと自分でも驚きでした。

他人様のブログの過去ログまで完全読破とか、たぶんもう二度とないんじゃないかと思います。
以前ちきりんさんのブログにハマってたときはありましたけど、あのときですら過去ログ全部読むとかいう気にはならなかったですね。

朝起きて、朝食食べながらブログの最新分と過去ログ2〜3日分を読むのが日課になっていて、すっかり生活リズムの一つに組み込まれてます。これがなくなるってのは、ちょっとまだ意味がわからないですね(笑)
ああ、でも終わってしまうんだ。とちょっとした喪失感。


金丸さんのブログを知ったのは2013年の12月。つまり金丸さんの旅の3/4がすでに終わったあたりで初めて知った計算になります。
そこでのめり込み、気付けば過去ログを自然に読み始め、金丸さんの旅を二つの時系列で追うようになりました。
一つは最新分。金丸さんが地獄の中米ローカル移動をされていた頃からスタート。
もう一つは過去ログ。ロシアから始まり、北欧からヨーロッパに入ります。

最新分と過去ログ分の内容や景色があまりに違うのに、口調や視点、ブログのスタイルは同じなので、たまに頭がこんがらがりました。最新分の金丸さんは南米のヒッピー宿でヒッピーに囲まれて旅をされているかと思えば、過去ログの金丸さんはノルウェーヒッチハイクと野宿で回り、孤独な旅を楽しんでいる。
それを一日のうちに読むと不思議な感じでした。

そんな過去ログもすっかり読むのが習慣になり、過去ログの金丸さんもついにアメリカ大陸に渡り、カナダ、アメリカ、メキシコを経て、ついについに中米にさしかかったあたりで、半年前に読んだあの日につながりました。
ブログにアップされる写真の風景が、あの日初めて読んだ日のものにどんどん近付いてきて、ついに初めて読んだ日の日記に追い付きました。
2013年12月5日アップ分の「iPhoneを盗まれた日」というエントリです。
このエントリ自体映画のような展開でグイグイ引き込まれますよ。

半年前に読んだときには金丸さんがどういう軌跡を辿ってこの日に至ったのかというのはまったくわかっていませんでしたが、今はわかります。やっと追いつけたっていう妙な達成感がありましたね(笑)


金丸さんのブログを全部読ませてもらったこと。
毎日のように読み続けたこの半年間は確実に自分の何かを変えたと思います。
何がどう変わったのかはわからないけど、こういうブログを読みふけった時期があったっていうのは確実に自分を作るピースの一つになったと思います。

他人様のブログを純粋に読みふけるという習慣はなかったし、膨大なブログ数の中で自分の好みストライクのものを見つけられるなんて、外で適当に石拾ったらそれは宝石だった並の奇跡。不思議な縁だったなと思います。

あの日、仕事関係の調べものでブログ村をウロウロしなければ金丸さんのブログを知ることもなかったろうし、仮にあったとしてもあのタイミングも重要だったと思います。
災難に遭われていた日の日記をドラマチックって言っていいのかわかりませんが、映画でも見ているような内容を最初に読んで引き込まれなければ、「ふーんすごい人もいるもんだ」と思ってそのまま忘れてしまって終わりだった気がします。

付け加えると、ブログがアメブロでよかったというのも思います。FC2だったらたぶん過去ログは読めなかったと思います。個人的にあのブログの仕様はちょっと苦手でして。
すべての条件が奇跡のように噛み合って、この半年間があったと思います。



金丸さんの旅が続いていて、リアルタイムで放浪旅をしている気分をちょっとだけおすそ分けしてもらえるのも、この二年間にブログを読んでいた人だけの特権だったんじゃないかなとも思います。

旅が終わった後もログはずっとウェブ上に残るけど、すでに終わってしまった旅の記録を後から読むのと現在本当に歩みを続けている方のログを読むのとではなんかワクワク感が違うような気がします。
もちろん興奮や感動は色あせないと思うけど、この二年間、一緒にブログを追いかけ続けた人だけが味わえる特別な鮮度みたいなものはあったように思います。
ヘンな話ですけど、「俺はスラムダンクを毎週のジャンプで読んでたんだぜ!!」みたいな。

最新更新が終わってしまった後で過去ログを読むのは何か嫌で、実は過去ログを読むペースを上げてたんですよね、最近。何とか最新更新が最終回を迎える前に追い付こうと思って。

とりあえずおいつけて心の準備はできた気になってますが、そうなると本当にもう間もなく終わってしまうんだということがわかって、なんか残念だなと。
金丸さんのブログを知ったのがすでに旅の終盤に差しかかった頃だったのが、ちょっとだけ寂しい。
でもきっとあのタイミングがベストだったんだろうなとも思います。
ブログを通してその人の生き様を知るという間接的形でしたが、得がたい経験でした。

こんな形でも縁や巡り合わせというものがやってきてくれるなら、人生って楽しいものかもしれないなと思います。

今後もこういう旅ブログを見続けるかどうかはわかりません。
案外金丸さんの旅の終わりと同時にぱったり興味がなくなるかもしれません。
その辺はまた、その時々の縁と巡り合わせ次第という感じでしょうか。