タイトルに魅かれて借りましたw
子ども用コーナーの本ではなかったですが、なんか中学生あたりに向けた感じの易しい文章が特徴的。
イラストも多くて読みやすいです。
日常系サイエンス本、みたいな。テーマもスズメですし。
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スズメって身近な鳥なわりに謎ですよね。
普段どこにいるんだろうとか、あんなちっこい鳥の卵とかどうなってんだろうとか、よく考えると疑問はつきません。
その辺のことが易しく書かれてます。
・卵は2センチくらい
・子育てのためだけに巣を使う
・普段は木に止まって寝てたり
・ヒナは約2週間で親と同じ大きさになり、巣立つ
・巣立ち後、親と行動するのは1週間くらい
・親はヒナと別れるとまた子育て(年に2〜3回)
みたいな感じらしいです。
意外性の高い奴らですね…。
大学とかで科学をかじった人にとっては、懐かしい感じがするかもですねー。
スズメの数え方とか。あのそろりそろりと仮説&検証を繰り返す感じ。
実際に計測困難なものを科学的にどう調べてるのか、考え方の基本がわかります。
しかしスズメって何羽くらいいるのか、って疑問に思ったこともなかったですw
筆者の方が数えてる過程とかも丁寧に書かれてるので、気になる方はどうぞ。
なんか、本当に中学・高校生向け、もしくは文系向けの易しい日常科学本って感じです。テーマが身近なので楽しく読めましたね。
そして何気に印象に残ったのは本題とは違うコラムだったりw
筆者の方がオーストラリアの大平原でうとうとしてたら、ディンゴという犬の仲間に襲われかけた、というお話。
体育座りでわりとマジ寝だったのに突然目が覚め、バッと振り返ったら5mくらい先にディンゴがいた!という鳥肌モンの体験談…。
現代人でも感覚が研ぎ澄まされると殺気が本能で分かったりするんですね。
ひどい風邪のときに急にポカリが飲みたくなったのも本能ってやつですかねw
自分も一度本能に命を救われた経験があるので、なんか印象に残りました。
筆者様はその後、しばらくディンゴにつかず離れずの距離でストーカー被害を受けたそうです。笑い話じゃなく、疲れるのを待ってた、みたいな(弱った動物だと思われてた)
大自然怖すぎ。
スズメの研究とかなんか可愛らしい感じなのに、こういうサバイバルな経験も持っとられるのは動物学者って感じですね。昔大学で「1mのカゴに2mのサメが器用に体を折り返して入ってた!」みたいな経験を話してる先生がいました。
自然を研究するって根性いるよなーという感想です。
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