NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

普通に生活しているだけでわりとファンタジーな気分

自分はもしやある種の障害が疑われるのかという人間で、正直、実年齢から言えば人生詰んでるし、周囲からも浮きまくってるし、誰からも特に大きな期待はされてない人間です。

基本的に毎日ヒッキーしてますが「そんなんで何が楽しいの? 毎日何してるの?」って言われたら、「普通に生活してます」って感じ。


これまでうまく言えませんでしたが、この「普通に暮らす毎日」こそが、自分にとっては趣味のような楽しみだし、ちょっとした生きがいだった気がします。



外国に憧れてる人が外国に留学して「俺すげぇ」ってなるアレな感じ

「普通の暮らすこと自体が楽しい」って感覚はうまく説明できないので、たとえ話で。


たとえば外国に憧れてる人が実際に外国に行ったとしたら、特に何をするでもない毎日でも「俺すげぇ!!毎日楽しい!!」みたいになると思いません?

そこで何かすごい仕事をするでもなく、そこでしかできない趣味や楽しみを追及しなくても、あこがれの外国で暮らすこの毎日に、物語の世界に入り込んだような昂揚感・・・みたいな。



自分が毎日普通に暮らすことに感じている感情は、そんな感じです。



自分自身への違和感はやっぱりあるので、そんなヤツがどうにか問題を起こさず、しれっと社会の中でギリギリ暮らせてることに、ファンタジックな感動があるのですよw


しかも、夢だった一人暮らしで。

しかも、ブラック企業に勤めて蟹工船のような毎日を送ってるわけでもなく。

こんな毎日、奇跡のようだとの思いもあります。


だから、特にそれらしいことはせず、誰とも口をきかない毎日が続いても、朝起きて、仕事して、ご飯作って、アニメ見たりして、夜になったら寝る・・・的な毎日に充実感!みたいなw



本当に単調な毎日を送ってますが、この毎日が貴重だと思ってるとこはありますね。

だから「ご趣味は?」って聞かれたら「普通に毎日暮らすことですね」って言いそうで怖いw さすがにこれは言わんけどw

でも本当に、こういう毎日を送ること自体が「趣味」みたいになってますね、自分は。



大学生の頃も普通に暮らすだけで満足だった(実際ニートだったけど)

普通に暮らす毎日だけで楽しいって思うのは、発達障害のことを知る前から、そんな感じでした。



大学生の頃、友達もほとんどおらず、若者らしいアグレッシブさもなかった自分が、「楽しいなぁ」と自覚しつつ、意識的にやってたのが、「毎日普通に暮らすこと」でした。

朝起きて、掃除して、ご飯食べて、ゲームして、買い物に出かけて、またごはん作って、ゲームして、ちゃんと風呂入って寝る・・・みたいな。

ま、こうして書くと「おい、ふざけんなニート」って感じですねw



まあなんつーか、当時の自分はアスペというより「自閉症かコイツ?」っていう姿に近かったので、「一人暮らしをし、自分で自分の世話をすること」自体が、とてもできるとは思えなかったのですよ。

だから、社会の中で何とか問題を起こさず、自分の居場所が1つでもあって、そこで毎日暮らしてて、明日も明後日もそうやって過ごせる・・・って毎日自体が、奇跡のようで楽しかったのだと思います。


現実ではとても言えないことですね、コレ。ブログだから書けること。


アスペ特有の感覚も手伝ってるのかもしれない

アスペって、「人より『モノ』に興味がある」のが特性なんですよね。自分にも心当たりあります。



2~3年前、アンディ・ウォーホルに魅かれて、展示を見に東京まで行きましたが、あまり面白くなかった的な経験をしました。

アレ、要は「モノに興味があるから、缶詰とか物流の箱とかがモチーフになった作品に魅かれた」ってことなのかなと。

ウォーホルに魅かれたんじゃなく、単に自分が魅かれる物をたまたまウォーホルがモチーフにしてただけ、みたいな。だからウォーホルの作品全体を見ても魅かれなかったのかなと。



こういう、「モノに着目する」って視点が自分は強いようで、たまにですが、町全体が一つの「モノ」に見えるときがあるんですよね。

自分が住んでる町を見渡した時、ふっと「ジオラマの中にいるみたいだ」って感じるときがあります。「映画のセットの中にいるみたい」と感じるときもありますね。


どちらにしても、自分が大きな「モノ」の中にいる感じがして、まるでおもちゃの街やドールハウスの中で暮らしてるように感じられたり。

一度そう見えると、「すげぇ・・・」と、感動に打ち震える感じ。ここで暮らしてること自体がファンタジーに感じられ、ただそこにいるだけで楽しい・・・みたいな。



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こういうアレコレがあるので、自分は淡々とルーティンな毎日を送ってるだけでも、割と楽しかったりします。


もちろん人間なので、仕事が修羅場ってるときとか、現実がヤバいときなんかそんなことは思ってないですけどね。

あと、夢から醒めるみたいに突然白けて、「ま、人生詰んでるおっさんだけどな」ってなるときもあります。


が、自分はやっぱり、普通に暮らす毎日への楽しさでご飯三杯はいける感じで生きてることが多いような気はします。自分でもよくわからんけど。