話題になってたので見てきました。豆知識だけど、映画って割引デーがわりと小まめにあって、タイミングが合えば1千円くらいで見れたりするんですよね。
今回そんな感じで安く見れたのでホクホク。ていうかそれがあったから見ようと思いましたw
そんな不純な動機もあって見てきたけど、かなり楽しめました。ちなみに自分はゴジラとか普段まず見ない人です。
普通にネタバレとかある感じで感想です。
リアリティがあったのでのめり込めた
・自衛隊がなかなか出動しない
・出動してもなかなか攻撃しない
・ゴジラがいきなり光線吐かない
・ゴジラ被害に遭った地域以外は普通に生活してる感じ
怪獣映画って「怪獣出る→自衛隊出動→ハイやられた!」までがお約束だと思ってましたが、この映画はそういう感じじゃなくて、自衛隊が出てくるまでに大騒動みたいな。
アレコレあってやっと出動して、でも自衛隊らしい理由でなかなか攻撃できなかったり。
そういうの乗り越えて、満を持してやっと攻撃。だから「頼むぜ自衛隊!」みたいなヘンな期待がw 攻撃もしっかり迫力あって、「自衛隊待った甲斐あった、出てきた甲斐あった!」みたいな。
自衛隊がただの怪獣の引き立て役じゃないところにリアリティ感じたり。
ゴジラもゴジラで「まあ怪獣なんで」みたいなノリでいきなり光線吐かないのよかったですね。ゴジラが普通光線吐くのは知ってましたけど、吐くまでにもけっこう時間かかったり。
前半でゴジラが超進化してるのを目の当たりにしてるんで、後半で光線はいても「あんなことされりゃ光線吐くわ」ってのも納得。
すごい意外だったのは、ゴジラが来た後も、被災地域以外の人はわりと普通に生活してるとこ。
よく考えたら地震とか起きても被災直撃地域以外はライフラインも壊れてないし、普通に生活してたよねって感じで、「ゴジラでもそうなるかもなぁ」ってヘンなリアルさがありました。
こういうのがよかったですね。普段ゴジラ見ない人でも普通に入り込めました。話もサクサク進んだし。
ゴジラに振り回される人達の姿でゴジラのヤバさが伝わってくる感じが面白かった
こっからは個人の趣味。
自分は、何かのスゴさを直接表現するより、別の物の姿で遠回しに伝わってくるのが好きなんですよね。
ゴジラで言えば、ゴジラが暴れまわるスゴさも迫力あってよかったけど、実際ゴジラが暴れてるシーンってかなり少ないです。ほとんどは、それに振り回されてる人々の姿で。
その人達の姿で、ゴジラのヤバさがほんのり伝わる感じがよかったですね。
別作品の話だけど、先クールのアニメ「ジョーカーゲーム」でも似たような構図の話があって。
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スパイ機関の創設者「結城中佐」の正体を暴こうと奔走する別スパイが、中佐の罠にハマって振り回される回があるんですよ。
この回は明らかに中佐が主題の話だったけど、この30分に現在の中佐は1回も登場せず、一言もセリフがないけど、中佐の存在は常に感じ続ける30分です。
中佐に振り回され続けるスパイの姿で、中佐のヤバさも常に伝わってくるというか。
「直接褒められるより、第三者を通して『あの人がほめてたよ』って伝わる方が感動が大きい」みたいなのに近いかもしれません。
直接ヤバさを表すより、その人のヤバさに振り回される人の姿で間接的に伝わる方がなんかヤバい感じ。
自分はこういう遠回しな表現が大好物なので、ゴジラが直接暴れるんじゃなくて、別の物の姿でヤバさが間接的に伝わってくる感じが面白かったです。
ジャパニーズホラーにも近いものがあるかもですね。幽霊とかが直接ハッキリ見えるんじゃなくて、ほのかに見えることで伝わってくる間接的怖さという感じ。
ゴジラの間接的ヤバさ。よかったです。
ゴジラの暴れるシーンとか、人間サイドの反撃シーンは劇場で見た方がいいかも
劇場での見どころはやっぱり大スクリーンと団音響だと思うので。
ゴジラが直接暴れてるシーンは少ないけどやっぱり迫力あるし、自然災害と同じく無慈悲な感じは劇場で見た方が衝撃は大きい気がします。
あとは、ゴジラへの反撃シーン。自衛隊の攻撃も十分迫力あってよかったです。ガルパンを見たせいか、戦車を見るとピクリと反応しちゃうw
最後のヤシオリ作戦でゴジラを転倒させるための、あの爆撃の方法がなんか「日本らしいね」って感じがしてw
軍事行動とかは一歩劣るけど、日常生活を絡めた応用はやけに器用、みたいな。見慣れたアレが兵器として走っていく様は、日本人らしい応用の発想だなと感じました。
でも胸熱でした。あの迫力は劇場でしか体験できないかも。
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こんな感じで、普段ゴジラ見ない自分でも十分楽しめたし、あとでアレコレ考察しちゃう楽しみ方もできた気がします。一人で見に来てる女性とかもけっこういましたね。
見終わった後、「楽しかったねー」って周りで言ってる人多かったし、話題になってるだけあってやっぱり面白いですよ。
これは純粋に個人の感想じゃなくて後付けの知識もあっての話だけど、強引すぎる恋愛要素とか入れなかったのがよかったのかもねと。
普通の映画なら、主人公と石原さとみがチューするシーンとか入れそう。そういう横やりがなく、「ゴジラにどう対処するか?」ってテーマが常に主題になり続けたところが楽しめたかなと。
もう1回劇場に見に行ってもいいかなと思う作品でしたし、コレを見たおかげで以前のゴジラ映画とかも微妙に気になる感じ。
近くに劇場があって割引デーとかもある人は、チャンスがあれば1回見るといいかもねと思う映画でした。