NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

マネジメント系の仕事には気をつけた方がいいよという話

自分はボッチ・無口・ヒッキーあたりの属性を持ってて、どっちかといえば人と関わらずに一人で黙々となにかしていたい系だったのだけど、よりにもよってマネジメント系の仕事に迷い込んでかなり消耗したことがあります。

けっこう初見殺しなところがあると個人的には思ってるし、適正がなさすぎて「これ一番やりたくなかった系の仕事やんけ!」って気づくまでに時間かかるしで、けっこうアレでした。


まぁいい経験だったと今は美化できますけど、もう一回やれと言われたらみっともなくうろたえて消耗しまくると思います。

コミュ障だと自認していてなるべく人と関わりたくないなら、こういう仕事に気をつけた方がいいよという話です。



マネジメントの求人ってたぶんこんなやつ

ニアミス含めて自分が何となく経験した仕事・業種でいうと、小売りや飲食系とかで「店長」「店舗マネジメント」「幹部候補」とか書いてあったら、だいたいはマネジメントがメインの募集になる感じでしたね。

IT系なら大丈夫やろと思っても、企画・運営とかのディレクション業務になるとその本質はマネジメントだと個人的には思ってて、飲食や小売り系の正社員になったときと同じ壁に当たるかもなぁとふわっと思ってます。


そのほかの世界でどうなのかは社会経験の乏しさゆえによくわからんけど、これが正社員の募集だからとか、(特にスキルもないし経歴が穴だらけの自分でも)受かりやすそうだからとかの動機で適当に応募すると、あとで地獄を見ることもあるのでほんと気をつけた方がいいよと思います。

まさにその手の動機で迷い込んで地獄を見たのでわりと自戒。


マネジメント業務って要はリーダーポジション(まとめ役)だよなと

職場が小売りや飲食だと現場作業に入る機会も多いので、レジ打ちとか品出しとか調理とか接客とか、そういうのだけが仕事って感覚になりがちで。

でもそれはバイトやパートが主に担う末端業務で、マネジメントをする社員の一番の仕事ではないんですよね。


社員が何をやるかといったら、主な人員配置の計画とその実現とか、商品のラインナップの決定とか、新しい人員の募集・面接・教育とか、円滑な業務運営のためのルールの作成・周知・徹底とかで。

もっと具体的な例を出すと、たとえばバイトから「何したらいいんスか?」って聞かれたときに「こうしてくれ」とすぐ答えて、必要があればさらにその理由の説明とか詳細な指導をやる、みたいな仕事。

細かいの上げたらキリがないけど、要はそのチームの具体的な方針の作成・実行・周知徹底みたいな。


ちなみに大手の会社だとその現場の方針は本社でもう立ててたりするので、自分が好き勝手に決められるとは限らないです。

そのときは本社の方針を現場に落とし込んで具体的にどうするかを決めること、決めた内容をメンバーに周知徹底して実現していくことなどが現場マネージャーの仕事です。



要は野球やサッカーでいうところの「監督」、オーケストラでいえば「指揮者」、お芝居でいえば「舞台監督」あたりのポジションになるかなと。

そのコミュニティの現場責任者(牽引役)としてチームをまとめて引っ張ってゴールに導くのが一番の業務になるわけで、ただの平メンバーとして末端業務をやるのがメインではないんですよね。


具体的なところは業種や職場によってかなり変わると思うのでこれ以上は語れませんけど、どこにいっても自分のポジションがマネジメントなら何らかのまとめ役・管理役・リーダー役が自分の仕事になるかなと。

少なくとも、一人すみっこの方でなにか黙々と作業してればいいみたいな仕事にはならないかなと。


自覚がないと無意識に職務放棄してしまうかもと

ボッチ・ヒッキー・無口あたりの属性でコミュ障を自認している自分は、やっぱり自分一人でなんか作業するみたいな方向に走りがちでしたね。

まとめ役なんて素の自分が間違ってもやりたがらないポジションなので、自分の一番の仕事がマネジメントだという自覚がなかったころ、自分がやるべき筋の仕事に着手すらしないみたいな状況もけっこうあって。


本来は監督としてそこに配置されてるのに、自分のことをただの一選手だと思って毎日そこに来てるみたいな。

正真正銘の一選手として雇われてるアルバイト・パートさんたちに交じって一緒に末端業務をやって、時間になったら帰るだけ。それ以外のことは我関せず。これどうするんですかと聞かれても“え、なぜ俺に聞く?”的キョトン顔みたいな。

そういう状況もちらほらあったので、会社から給料泥棒とのお言葉をいただいてました。(マジですまんかった



悪気のない行為でも必要な業務をやっていないと世間的には職務放棄といわれてしまうので。

監督しない監督や指揮しない指揮者に存在意義はあるのかといったら、まあ厳しいところがあるかなと。



さりとて意図的にサボってるわけではなく、これまでの人生でもっとも苦手としていた「対人コミュニケーション」、それも特定の数人とだけではなくてチームメンバー全体と満遍なくコミュニケーションをとらないといけなくて。

さらにはチームで揉め事があれば責任者として間に入って折衝するのも結局は仕事になりがちで。

正直いって子供のケンカやんというトラブルもあるんだけど、それが原因でチームの士気が下がるとか、重要なメンバーが辞めていくとかになれば自分の首が締まるのでやらぬわけにもというアレ。



というアレコレが自分の仕事だと自覚するまでに時間がかかったし(自覚なしに迷い込んでたので)、自覚したところでコミュ力と社会性がなさすぎてどうすることもみたいな状況に追い込まれがちでした。


マネジメント業務の指導は会社から受けられるのか問題

いい機会だからマネジメントをマスターしようと自分を奮い立たせたとき、会社(上司)から仕事を教えてもらえるのかは運次第だと思います。

マネジメントについてちゃんと教わったことがなくて、雰囲気と勘でやってるだけの人もかなり多かった気がします。その人が単純に怖い人だからみんな恐れて動きまくることで無理やり回ってるみたいな職場にいたこともあります。


今やってる仕事の本質が「管理」・「マネジメント」なんだと自覚の上で意識的に勉強してきた上司や先輩が近くにいれば、いろいろと効率的なアドバイスをもらえるかもしれないです。

一回だけそういう上司にあたって細かいコツやポイントをわりと教えてもらえたこともありました。



マネジメントもクソもねぇ、そもそも人の上に立てる器かも怪しい上司だった場合は、聞いてもロクな答えは返ってこないですね。そもそも聞く気にもならないですし。

しいて言えば、生きた半面教師として自分で参考にする分には役立つかもくらいですかね。メンタルめっちゃ消耗するけど。



個人的には「人をうまく使う」・「チームをまとめてゴールに導く」って特殊なスキルで向き不向きもかなりあるし、自分のことだけやってればいいみたいな状況とは根本的に違うので、専門的な勉強が必要と思うんですよね。

野球でよく言われる「名選手が名監督になるとは限らない」的なアレです。

勉強なしでもなんとかやれてる人はナチュラルボーンマネージャーか、本質的には職務放棄に近い仕事ぶりで、預かってるチームがなんとか回ってるのは運か別の要因(本人がヤクザみたいな見た目と性格、とか)みたいな感じかなと思います。



マネジメント業務の社員を募集してても自分では育てられない会社がけっこうあると思っているので、やる気出しても教えてもらえるのかは運次第かなと。教えを乞うのはもちろんいいことだと思います。勤め人の特権ですし。

ただ、せっかく前向きな相手なのに適切な助力や教育ができないからこそ初見殺しの求人になっていて、どんどん人が辞めていくから万年求人化し、募集のハードルが下がり、適性のないコミュ障でも適当に採用されてるみたいな状況もある気はします。



マネジメント業務の雰囲気とかヒントとか

もう完全に個人の意見ですけど、これは懐かしのマネジメント系のあれだなーと思ったやつをいくつか。



anond.hatelabo.jp

まとめ役ってどういうことをすべきなのかという一例として。

アンソロ主催とはボーッとしていれば執筆者の原稿が勝手に集まってくる役得仕事ではなく、執筆者達に最大限の敬意と気配りをしながら、企画をまとめあげなければならないパワフルな仕事である事を念頭に置いて欲しい。

これはマネジメント全般に言えるんじゃないかと個人的には思っています。人の上に立てることや、あれこれ人に指示を出せることって役得仕事ではないですね。

今目指している場所にたどり着くため、チームメンバーに無理なく効率的に動いてもらうために自分がいろいろと段取りや折衝をせねばならないパワフルかつ気遣いも多い仕事みたいな。



r25.jp

前にけっこうバズってたグレイのリーダーのインタビューです。

「リーダーは上る山を決める」・「自分の気分や感情を一方的に押し付けない」あたりが個人的にいいなと思ったところです。





野球で知将といわれるお二人の本は個人的に興味があったので読んでみたところ、人の上に立つときにどうすべきかみたいな心構えなどけっこう参考になるかもなと思いました。

もちろん野球監督をベースに語っているので直近の仕事にそのままは使えないでしょうけど、長い目で見たときには役立ちそうな内容だなと。




周囲に頼れる人がいないならこのように独学で道を切り開くしかないのだけど、そもそもワイは人の上に立つ時点で勘弁なんやがって人はうっかり迷い込まない方がいいよという話でした。