人と話すのは本当に苦手だった（今でも無理だけど昔よりはマシになった）ので、若いころほど「人と話さない仕事がいい」と強く念じていました。
でもそんな仕事はなかなか見つからず、出くわすのは「そんなもんはない」という世間の一蹴ばかりで。
でも、そうでもなかったかもって今にしてみると思います。ていうか、わりと人と話さない仕事を実際にやれてたんじゃないかって今にすると思うんですよ。
これは考え方や探し方の問題で、少し工夫すればなるべくマシな仕事には出会えるかもなので、「人と話さなくていい」で止まらずに、人と話す量と重要度をなるべく減らすって方向で考えたらいいんじゃないか、というその辺の話です。
人と話す要素ができるだけ少ない仕事なら現実的かもと
人と話す要素が少ない仕事ならわりとある気がしていて。
自分が経験したものだと小さい機械の組み立ての仕事とか、倉庫での運搬の仕事とか。まったく話さなくていいわけじゃなかったけど、基本的にはもくもくとやる作業系の仕事でした。
どちらも職場で1つの大きな流れがあって、その中の一部位に自分が所属してるという位置関係にありました。この状況で自分が話すのは自分と同部位か、近接してる部位の人たちだけなんですよね。
話すのもせいぜい事務的な話で（今日は何をどうしろとか、特定のアレが欲しいとか、もっと作業を早く or ゆっくりとか、そういうの）別にそんなに長話や難しい調整をするわけじゃありません。
本当に2～3個なんか言われて、ああ、ハイハイみたいな感じで終わるので、まあそんなに人と話してるわけじゃないしと。
用がなければ基本的に話しかけられないし（私語してたらむしろ怒られるし）、もちろん自分から話しかけないしで、ほとんどの時間はもくもく一人作業でした。考えてみればわりと「人と話さなくていい仕事」だったんだなって。
当時は気づいてなかったけど、わりと自分の望み通りの仕事につけてたんだなと。
自分は経験してないけど、トラックのドライバー系の仕事とかも人と話すのがメインの仕事じゃなくて、話してない時間もけっこう長い仕事なんじゃないかと想像はします。やったことないんで知らんけど。
要は「人と話す要素ができるだけ少ない仕事」って方向で探すと、わりと現実的になるかなという感じで。もしくは「人と話すことが急所にならない仕事」みたいなの。
「人と話さなくていい」っていうのはざっくりしすぎていて、これだと「そんな仕事ない」ってすぐに否定されがちだけど、「人と話す要素が少ない仕事」って方向にすればわりと候補となる仕事が見つかってくるんじゃないかなと思います。
人と話す要素の量と重要度がポイントと思う
人と話すこと自体が仕事になってる職業ってあって。たとえばコールセンターのオペレーターとかね。
うちが住んでる不動産もコールセンターがあって、設備の不具合とかはそこに電話して修理を手配してもらうんですが。
この前電話したら30分くらい待たされて、やっと出たと思ったらもう息も絶え絶えで、完っ全に舌回らなくなってるおっちゃんが出てきて気の毒すぎたけども。
つまりこういうのね。人と話すこと自体が仕事になってるので、「人と話したくない」って人が一番避けたい仕事だと思います。接客や営業もコレ系の仕事ですね。
こういう「量」の問題はわかりやすいと思うけど、もう1個、「人と話すことの重要度」みたいな要素もあって、こっちも気を付けた方がいいと思います。
たとえば企画の仕事で、基本的には自分一人で考えてればいいけど、最後にチームに向けてのプレゼンと質疑応答、事前の根回しをやらないといけなくて、ここがだめだとほかが完璧でもアウトみたいな仕事。
ほかにはチームリーダー的なポジションに立っていて、チームをまとめるために事務的な連絡以外のコミュニケーションがどうしても必要な仕事とかね。
ほかの平メンバーには求められないコミュニケーションを自分だけはやらないといけないようなやつ。
こういうのは「人と話す量」はそれほど多くないこともあるけどけど、そこが一番重要な部分（急所）になってることがあって、人と話したくない人にはかなりつらい仕事になるかなと。
探したいのは人と話す量が少ないことと、それの重要度が特別に高くないことで、この2点がクリアできればわりと「人と話さない感」のある仕事になるんじゃないかと。
探せば意外と見つかったりする
自分の実体験でもそうだし、（真偽は不明だけど）最近読んだ増田でもそういうのありましたね。
時給が1000円前後で大人数募集してる仕事っていうのは、まず派遣社員のオペレーターが覚える仕事が滅茶苦茶少ない。プロパーが複雑な仕事を分解して猿でも出来る難易度に噛み砕いてくれてるからだ。どれぐらい楽かっていうと、楽すぎて働いてる時間が苦痛に感じて辞める人が出てくる。それぐらいの楽さだ。
ド底辺ニート諸兄は人間関係が不安だと思う。わかる、俺も不安だった。しかし「安時給」と「大人数募集」の案件っていうのは、後先の無い年配者や、どこでも働けない社会不適合者が多いので、正直人間関係が滅茶苦茶希薄だ。仲良くなりたい人はコミュニティを築くが、人と付き合いたくない連中の方が圧倒的に多い。良くも悪くも他人に関心がないので、お前は休み時間、お前のやりたい事をやって静かに過ごせる。ロッカー室は寝っ転がって寝てる奴が多いぐらいだ。最初は難民キャンプかと思ったゾ。
自分は行ったことないけど、ヤバいと有名な地元のある会社では休憩室で誰も会話してなくて、たくさん人がいるのに異様に静まり返っていてドン引きしたってリア友から聞いたことあります。
人同士の触れ合いを求める人にはありえない職場だろうけど、できる限り人と話したくないならむしろいい職場では？って自分は思ったりしました。（まあその会社はほかの部分でもヤバい部分があったんだろうけど）
仕事内容、雇用条件、職場の雰囲気とかいろいろなものに左右されると思うけど、探してみるとまあまあ人と話さなくていい仕事が意外と見つかることがあるので、どうしても人と話したくなければ人と話す量と重要度が低いという方向性で、諦めずに探してみるといいとは思います。
