NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

最近触れた本・漫画・映画の感想あれこれ

いろいろと先の見えない世の中ですが、まあこれまで通り、合間の時間で本や漫画や映画に触れてますので、最近触れたものの感想あれこれです。


ハンバーガーの歴史


ハンバーガーの歴史 世界中でなぜここまで愛されたのか? (P‐Vine BOOKs)

パンに何かを挟んで食べるってコンセプトが合理的でなんかいいなぁといつも思っていて、ジャンクフード扱いは心外だといつも思ってしまうw。

自分でも何度か作る中で「そういやサンドイッチとどう違うんだ?」と思ったのが読んだきっかけ。


結論はやっぱり違わなくて、初期はハンバーグステーキサンドイッチなる名称だったらしいけど、その人気ぶりから独立した名前で呼ばれるようになってハンバーガーとのこと。

牛肉製のパテを丸いバンズで挟んだものがハンバーガーになるらしいけど、まあけっこうアバウトで、サンドイッチとの厳密な違いはそんなにないのかも。


ハンバーガーチェーンと言えばマックが圧倒的だけど、アメリカで広がった最初のチェーンの成功例はホワイトキャッスルらしく、しかもまだあるらしい。すでに創業100年経過。すげぇ。

www.lvtaizen.com


初期は小さくて四角いハンバーガーだったらしいのが、いろんなチェーンのバーガーが登場して今に至ると。


バーガー=ファーストフードとは限らなくて、一食1000円くらいするちゃんとしたディナーとしてのバーガーもあるんだけど、日本ではイマイチ根付いていないみたいな話も。

ちゃんとした食材を使って、皿に乗って行儀よく出てくるバーガーも確かにありだけど、でも食い物としてのスタート地点が工場労働者に向けたワゴン販売っぽいしなぁと思うとね。

立ち食い上等の食い物で、だからこそ皿とナイフとフォークを省いてパンで挟む境地に至ったわけだし、そう考えるとファーストフード系の扱いもやむなしと思うのは、やっぱり日本人だからですかね?

バーガーキングウェンディーズとかいろんなチェーンの歴史も軽く登場して面白かったです。


彼方のアストラ


彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

スケットダンスの作者さんの別作品。

以前放送されたアニメを3~4話くらい見てなんか離脱したんですけど、評判がよさそうだったのでいつか最後まで見てみようと。


第1話 前半 PLANET CAMP

ラスト面白いらしいけど、うん、たしかに後半ほんとおもしろかったです。いろんな疑問や世界の設定がどんどん解き明かされていく感覚が心地よい。

ザ・SFって感じの世界観と、原作が全5巻なのでサクッと読めるのよかったですね。これはアニメ版も最後まで見ねばだ(使命感



イスラエルユダヤ


イスラエルとユダヤ人 考察ノート (角川新書)

イスラエル通の筆者によるイスラエル関係の様々な言論を一冊にまとめたもの。章ごとにいろいろな話が展開するので、興味のある章だけ拾い読みしてもいいかもです。かなり分厚いので。

イスラエル自由経済や民主主義といった日本とバックボーンを共有できる中東では珍しい国で、しかも周囲を敵国に囲まれている中で生き残っている。かの国の考え方や方法論は日本の国防等の参考になる点が多々ある」という意見がとても印象的でした。

今の日本って隣に中国、海を挟んでアメリカと、強大な国に囲まれて翻弄される未来しか見えねぇというアレですしね。


イスラエルの知人や友人を通して愛国心を学んだエピソードを見て、今は愛国心って外国人の姿を見て再発見できるところが大きいのかもと思ったり。

筆者はキリスト教徒でもあるらしいので、かなり真剣に信仰をされている方の宗教への向き合い方とか、日常生活で知る機会のない話だったのでおもしろかったです。



アイヒマン関係の映画2本

ナチス幹部の1人・アイヒマンイスラエル諜報機関によりアルゼンチンから拉致され、イスラエルの法廷で裁かれて死刑となった顛末、恥ずかしながら『イスラエルユダヤ人』を読んで初めて知ったのですよね。

で、同本で紹介されており、イスラエル諜報機関モサドの作戦が複数書かれている『モサドファイル』も軽くパラパラとめくり、アイヒマン発見と拉致までの紆余曲折を少しかじりまして。


モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝

で、世紀の裁判とのことで映画化もされていたので、2本ほど視聴。

アイヒマンを追え


アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男(字幕版)

ドイツの検事長フリッツバウアーが主人公。ドイツの法廷でアイヒマンを裁きたいがナチスの残党が周囲に多く、下手に動くと逃げられてしまう状況の中、なんとか捕らえる方法を模索するドラマ。

モサドに情報を流すけど1回目は相手がうまく動いてくれず、アイヒマンじゃないとの結論により捜査を打ち切られ、あれこれあって2回目でようやくといった顛末をたどったことはモサドファイルで読んだ通りだったなと。

アイヒマンをとらえる作戦はラスト付近でちらっと出ただけで、この作品はドイツ国内でのドラマが中心です。

アイヒマンショー


アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち(字幕版)

こちらはアイヒマンをとらえた裁判を中継したTVマンたちを主人公に据えたドラマだけど、おそらく実際の映像もかなり使われていて、アイヒマンの裁判の様子がよくわかる映画でもあった気がします。

ナチスドイツでの虐殺に関するモザイクなしの映像や写真が後半でちらほら映るのでご注意を。90分くらいの映画でテンポがよく、あまりダレるシーンがなくておもしろかったです。一気に見れた。

自分が生まれるだいぶ前のことだけど、歴史として知っとかにゃなぁと思う内容でした。


ペーパームーン


ペーパー・ムーン (字幕版)

顔のある月がいかにも「アメリカ」って感じがして気になったので何となく視聴。めっちゃおもしろかった。

白黒映画だけど製作は70年代なので、あえての仕様。禁酒法と恐慌時代の古きアメリカを詐欺行為で小銭稼ぎしながら旅する詐欺師と、ひょんなことで遠方の親せき宅まで送られることになった少女の二人組のロードムービー

主演の二人がライアン・オニールとテータム・オニールの実の親子というのがまた面白くて、特典のメイキングで見られるNGシーンのやりとりとか、親子だからかなってほほえましいシーンも。


個人的にロードムービー好きなのでツボど真ん中でしたw ラストシーン最高。これぞロードムービー。特に期待なく見たので余計に面白かったのかもです。