NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

口が悪いという悪癖の話

自分、無口でうまくしゃべれないくせに、たまに口を開いたかと思えば毒を吐くという、この世の終わりみたいなコミュ障だったんだけど。

喋れないのはともかく、口が悪いのは本当に悪い癖だなと思うようになっていて、今はできるだけ悪口を減らすように意識しているというそのへんの話です。



口の悪さとその弊害

自分の口の悪さ、たとえば海にいけば浜辺にちょっとゴミが落ちてるのを指して「クソきったねぇ海www」とか言っちゃうような感じで。

この手の発言、本気で言ってるとは限らなくて、冗談のつもりで言ってることも多いのがまた痛々しいんだよなって。



昔の自分が冗談半分で汚い言葉や強い言葉を使いがちだったの、周囲とうまく折り合う術を知らなくて、周囲が笑ってくれる何かに縋り付いてたからだと思うんだよな。

「○○はクソ(ゴミ)!」みたいな発言でしか周りの関心を引けなくて、バカの一つ覚えでその手の発言が癖になっていった部分もあった気がしていて。


今にして思うと、本当はこの手の発言が純粋に受けてた機会は少なくて、ほとんど愛想笑いや引き気味の笑いだったと思うんだけどね。

この手の発言でいつも素に笑う人ってそれはそれでちょっとアレで、そんな人と長く付き合いたいか?って問題もあるし、まあ悪口を冗談に使うのもほどほどにねという感じです。



あと、こういう口の悪さ、普通に印象が悪いのはもちろんだけど、自分の言いたいことが周囲にスムーズに伝わらなくて余計な苦労や軋轢を生むなって、あるときに気付いたんですよね。


狭い通路を通りたいんだけど、なんか通路に固まってる人達がいて、こっちにも気づいてない。通るには相手にどいてもらわないといけなくて、どうもこっちから一声かけないといけない。

この状況で、

A、「おい、どけやコラ」
B、「すいません、通ります」
C、「申し訳ありませんが、ちょっと通していただけますか?」

のどれを選ぶかという話で。

A~Cはどれも「そこを通りたいからちょっとどいてほしい」と言ってる点は同じなんだけど、ニュアンスは全然違うもんだなと。

Aを選ぶと余計な揉め事を抱えることになるのは、さすがに想像できるところで。


Aみたいな言い方を選びがちな人をリアルに見たことがあって、それがきっかけで「同じメッセージでも言い方ひとつで印象はまったく変わるもんだな」と気付いて。

以来、周りに何かを言いたいときは、自分の真意が誤解なくスムーズに伝わるように、言い方は戦略的に選ぶものだと思うようになっていて。


同じことを言うにしても、わざわざ相手が受け止めにくい言い方をする必要はないって、気付いてみれば当然の話だなと。

言い方に注意すると、何事においても話が早くなって余計な軋轢もストレスも減った気がします。

裏返せば、それだけ昔の自分は言い方が下手すぎて空回りしまくってたんだろうなと、今にしてみると思う感じです。


口の悪さは認知の歪みや性格の悪さの表れである気もする

ここからは本当に最近気付いた話。

むやみに悪口言わないように心掛けていても、悪口って誰かや何かを悪く言える大義名分があればすぐ出ちゃうもんだなと。

で、認知の歪みとか性格の悪さを抱えてると物事を基本的に悪いほうに解釈する(無意識に粗探しばかりしている)ので、結局悪口が増えることになるのかもなぁと。



認知の歪みとか性格の悪さって、半分のところまで水が入ったグラスに対して、「『まだ半分もある』と思うか、『もう半分しかない』と思うか」のアレに近いところがあって。

半分のとこまで水が入ったグラス問題、個人的には根性論や精神論に近いニュアンスを感じていてあまり好きじゃなかったけど、やっぱりこれちょっとあるかも知れんわと最近思ってます。


程度問題はあるとはいえ、99点の何かに対しても足りない1点を見出してクソだクソだと騒ぐのって、本人の物の見方や考え方に少し違和感があるわと。

自分は性格悪いほうだし、認知は歪みまくっているしで、このへんが口の悪さにつながってたとこもあったんだろうなと。



悪口をできるだけ減らすのは処世術として有効だと思うし、行動が内面を変える場合もあるので大事なことだとは思います。

ただ、頭の中のネガティブな想いをただ言わないようにしているだけではストレスが溜まるし、油断するとぽろっと出ちゃうしで、まだゴールにはたどり着いていない感じがあるんだよなと。

どこかの段階では、頭の中に悪口ばかり浮かんでくる理由に向き合って自分の内面が変わらないと、本当のところで悪口は減らないのかもしれません。



良い部分は両眼で、悪い部分は片目で見るってスタンスは、まだ全然飲み込めてない今後の課題なんだけど、1ミリくらいはできるようになったのか・・・?って思うことも最近ありました。

NPBからMLBに今年移籍した藤浪晋太郎選手、四死球出しまくって自滅・炎上のニュースが目立つわけだけど。


昔の自分なら、藤浪選手の炎上ニュースをネットでもリアルでも嬉々として引き合いに出した気がするけど、最近は前向きなニュースだけを拡散するに留めていて。

別に藤浪選手のことを応援してるわけでも擁護してるわけでもなくて、正直、今の状態を見て「そらそうよ」以外の感想はないんだけど。

だからといって別に叩く必要はないし、別に面白い話題でもないし、「まあよく知らんけどガンバ」くらいのスタンスで、炎上しまくっている部分に関しては見守ってるというよりスルー気味な感じです。



自分が向かい合ってる事象Xにいろいろと粗があっても、別に自分が積極的に叩く必要はないってスタンスに何か変わったのかもしれません。実害を被ってたら別かもだけど。

このへんの話はまだまだこれからの課題で、先は長そうだなぁと思うところです。