NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

『やめたいのに、やめられない』

やめたいのに、やめられない (強迫性障害は自分で治せる)
岡嶋 美代 原井 宏明
マキノ出版
売り上げランキング: 223,523

確かに手を洗ったのに、汚れがついている気がして何度も何度も洗ってしまう。
カギをかけたかどうか、何度も家に戻って確認してしまう。

多少なら誰にでもあることですが、度が過ぎるとそれは「強迫性障害」という話になってくるようです。「強迫神経症」とも言うみたいですね。



本人の中で何らかの理由があり、特定の行動を繰り返してしまい、もはや「儀式」と呼べるような行動になってしまっているものです。本人もその異常性を自覚し、「やめたい」と思っているのですがやめられない、そういうものですね。

本書で例として紹介されているものです。

・聖域を汚したくないために徹底的に手を洗う
o-157への恐怖から洗浄脅迫になりスリッパがはけない
・痴漢やセクハラをしたのではと不安になり周囲に何度も確認
・壁の隙間で人が助けを求めていないか確認せずにいられない
・きちんと排泄できたか気になり次の行動にとりかかれない


まえがきによればデイビット・ベッカムもこの障害を持つ一人だそうです。

彼は家族がうんざりするほどのレベルで、物を重ねたり並べたりするときは角をきちんとそろえ、完璧に左右対称に並んでいなければ、気分が落ち着かないそうです。また、彼は奇数が苦手で、ジュースの缶が3本あると1本は捨て、偶数にしなければならないというおかしなルールにとらわれている、とも報じられています。


これを治すには、本人が避けたがっている行為をあえて行う、という方法が紹介されていますが、詳しくは本書を参考までに。


――――――


ちょっと自分に当てはまるかも?と思える部分もありましたが、本物のこの障害になると程度が違うんですよね。

たとえばお風呂に入り続ける人の例だと、18時間くらい体を洗い続けたりとか、そういうレベルらしいです。外出後に手を洗う人も、一時間くらい洗い続け、洗いすぎで手が荒れていたりとか。

ここまでのレベルのものは幸いありませんねぇ。たぶん・・・。



この本が気になったのは、アスペルガー関係です。
アスペルガー強迫性障害は見た目が似ているんです。周囲から見て謎の行動を繰り返すという部分が、ね・・・。

この両者がどういう関係なのか、ちょっとハッキリしません。

アスペルガーは二次障害的に強迫性障害になりやすいとどこかで読んだ気もするし、単に「見た目が似てるから区別が難しい」というだけの話だったかもしれません。



アスペ丸出しの自分の父親は、強迫性障害も併発してるんじゃないかと思える面もあります。

何度も何度も手を洗ったり(案の定、手は荒れてる)
カギがかかっているかしつこく確認したり(確認しすぎでドアノブ壊れかかる)
目の前で自分が封筒にモノを入れたのに、「入っていないんじゃないか」と不安になってまた開封したり・・・

これが「アスペルガー」なのか、「強迫性障害」なのか、どっちがメインかと考えたら結論が出ないですw

たぶんですけど、アスペルガーが先にあって、あとから強迫性障害が出てきたんじゃないかなーと勝手に思ってはいますけどね。


――――――


アスペルガーほどじゃないですが自分に当てはまる部分もあるなと感じます。
高校生くらいまでは特にこういうケが強かった気がしますね。最近は強迫性障害的な面は薄まってきた気もします。


自分はよく「カギをかけてきたか」というのを不安に思ったりした記憶がありますが、几帳面すぎる自分のことですから、ほぼ間違いなくカギはかかってたんです。

自分が不安に思っても、戻ってみれば100%カギがかかっている。

いつの頃からか、「いや、俺のことだから絶対かけてるだろw 今までだって一度もミスってなかったろ?」と自分に言い聞かせ、不安な気持ちはそのままにしてました。で、戻ってみればやはりカギはかかってると。「ほらみろ大丈夫だった」と。


強迫性障害的な不安がふっと浮かんだ時、自分はこうやって気持ちを逃がしてたような気がします。

強迫性障害的な不安」とは、たいてい根拠のない漠然とした不安であることが多いので、それを放置しても現実的な問題はほとんどないんです。それを自分自身が体感できるようになると、こういう面が薄まっていった気がします。


まあ、アスペルガーほど自分にストライクな問題だとは感じなかったので、ちょっと曖昧なんですが。


――――――


アスペルガーとの関係がはっきりしませんが、アスペルガーの二次障害でこれが発生するなら、本当にどこまで人生縛りプレイなのかとゲンナリせずにいられません。

そしてアスペルガー強迫性障害、どちらにも多少の心当たりがある自分は、本当に精神面や物の見方が歪んでるのなーと、今さらながら思い知ります。そりゃよくわからない間に青春期が過ぎ去ったのも納得ですわ。体調不良の方の問題もあったし。


物事にはすべて理由があるという説を信じるなら、アスペルガーだの強迫性障害だのは、いったいどんな意味があるんでしょうね。これなんか役に立つんでしょうか???



強迫性障害の方は、原因について環境因子について言及がありました。いつの時代でもこの障害になる人は一定数いたようですが、現代病と言える側面もあるようです。

強迫性障害とは、人間がもっと原始的な生活をしていた頃に役立った防衛本能の名残りみたいなところがあるようで、それが現代社会ではうまくかみ合わずに謎の空回りを生む原因になると。

安全な場所で食べ物に困ることなく生活していると、犬や猫、鳥でも強迫性障害的な行動をとることがあるそうですよ。犬や猫でもなることあるんだと知ると、自分はちょっと安心しましたw



ま、これらの認知の歪みや神経症がある理由はやっぱり謎だし、意味不明だと思いますけどね。治せるなら治せた方が嬉しいし、治せないなら折り合いの付け方を知りたいですよね。