ちょうど最近うつっぽいのでちょうどいいなと。
たまたま図書館で見かけました。
本書は「うつになるのは脳内のセロトニンが足りないから」という視点で、セロトニンを増やすための食べ物と食べ方を紹介しています。
かわいいイラストが多く、レシピ紹介部分は完全に料理本ですので大変読みやすいです。
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セロトニンについてはまったく詳しくないですが、本書を信じる限りはストレス耐性に関わる物質という印象です。
これが脳内に多く、活性化している状態ならストレス耐性が高くなり、うつになりにくくなる。その逆は耐性が下がるため、うつになりやすくなる…というわけです。
実験データなどが一切紹介されていませんので何とも言えませんが、うつになる原因を性格や精神的なものに被せるのではなく、脳内の特定の物質によりうつにアプローチするという点が新鮮に感じました。
セロトニン説がだいたい的を射ているなら、うつに苦しんでいる人も改善のアプローチが容易になりますよね。ヘンな根性論を自分に言い聞かせる必要もありませんから。
本書で紹介されているセロトニン活性化のポイントは3つ
・太陽の光を浴びる
・運動する
・人と触れ合う
このポイントを押さえつつ、あとはセロトニンの材料となる栄養素を摂ればOKという感じ。
その栄養素を効率よく取れる食べ物、食べ方がレシピ本のごとく紹介されています。
逆に、セロトニンを弱らせる習慣も5つ紹介されています。
・座っていることが多い
・昼夜逆転の不規則生活
・食事は一人で食べる
・食事は買ってきたものですます
・人としゃべることが少ない
こういうのは避けましょうというやつですね。
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イラストが多くてとにかく読みやすかったので、けっこう「もしやセロトニンが弱ってる…?」的に印象に残ったのですが、まあ本当かどうかはわかりません。
ですが、セロトニンを弱らせる習慣にけっこう当てはまってる自分は、「セロトニン弱体化→うつへ!」という図式を自ら証明しているようで残念な感じですw
特に人としゃべることが少ないってのがねぇ…。
自分は一人が好きで、孤独が好きな奴だと思ってましたが、これまでの人生にかつてないほど人としゃべらずに済む環境で暮らしてみると、意外と精神的にキツイです。
セロトニン説に飛びつくのは危険かなという気がしますが、ま、自分がうつっぽくなってる原因についてちょっと参考にはなったかなと感じました。
ま、このセロトニン説が当たってるにせよそうでないにせよ、この説でうつにならないようにするには、以下のポイントを押さえることとなるわけですが…?
・昼に活動、夜は寝る
・人と触れ合う
・食べるべきものをバランスよく食べる
・適度に運動
これを全部押さえられたら、素人判断でもうつにはなりにくい気がしますよねw
やはりうつの改善・予防に裏技はなく、王道を地道に進むのみって感じでしょうか。
セロトニン説を確かめてみたい方には簡単にツボがわかるいい本だと思います。
セロトニンのためには何をどう食べればいいのかについても簡単にわかりますしね。
- 作者: 弥冨秀江,有田秀穂
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2015/02/10
- メディア: 単行本
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