NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

親の背中

父はわりとコミュ障っぽく、母は社交的なタイプなのです。
その両親から生まれた自分は、コミュ障気質が基本にあり、その中にちょっとだけ母のよく喋る血、言いたがりの血が混ざってんのかなって感じです。
リアルではコミュ障気質というフィルターのせいで出せない僅かな言いたがりの衝動を発散する為にこういうブログとかやってるのかもしれないです。

最近自分がコミュ障なのだと強く意識するようになって、改めて父の側にいると、なんかやっぱりよく似てるなぁと悩ましい(^_^;)
コミュ障って一言で言ってもいろいろタイプがいるし、同じタイプでも程度の違いもあると思われます。
父と自分は、コミュ障として似たようなタイプっぽいです。
側で見ていて、まさに鏡に写った自分。
なんか本当に、父の行動やリアクションにすごい覚えがあるというか、なにこのデジャブw
つい最近自分がやったのと同じような反応をするので、なんか軽くショックでした。

ありがたい点といえば、客観視した自分の姿がはっきりわかるという点なのでしょうね(´・ω・`)
自分の振る舞いや立ち位置が周囲にどう見えるのかがよくわかりました。
頭ではわかっていても改めて目前に突き付けられると胸に痛い事実ですけど……。
これまでコミュ障な自分が周囲とどうやっていけば、という視点でばかり物事を考えてました。
ですがこの度、父のおかげで自分と似たようなコミュ障タイプと付き合う側に回ってみるとですね。
正直に白状すると、すごい面倒くさかったです。

触り方を間違えると軽くパニックを起こすので神経を使いますし、変なところで融通が利かないし、そういう「ちょっと変わった人」ではあっても犬や猫ではありませんので、適当なウソはヘンに勘付くというか……。
それができるのになぜこっちはできないのか、と大変不思議というか。
まるで算数はわからないけど数学はわかると言われたようなチグハグな印象に理解に苦しむというか。

父をdisる気はないのです。
だって自分も似たような人間ですからね。
ただこういうタイプの人間は周囲に負担をかけるというのは、まあやはり事実だと認めざるをえない感じです。
相手は鏡に写った自分として、傍から見て何かヒントはないかと思って、今回はなるべく父に向き合うようにしていました。
自分の特性がどういうものか、傍から見ていてなんとなく察する部分もあって、その辺り収穫はありました。
ですがまあ、正直にいって、やっぱ面倒くさいというのが本音でしたね……。

コミュ障はとにかく人付き合いの経験をつんで慣れることで治すというアプローチもあるようです。
ですが父の年代は自分より人間関係が濃い時代で、近所付き合いも職場の人間関係も現在よりももっと濃密だったはずです。
人付き合いの経験値で言えば、自分は父の足元に及ばないと思うのですが、それでも自分と似たようなコミュ障っぷりを発揮してるところを見ると、一概に慣れだけではなさそうですね。
人と人との距離がもっと近かった一昔前を生きた人の中にもコミュ障っぽい人がいるというのはなんか不思議ですね……。

とにかく今回、自分の立ち振る舞いをリプレイで見せられたような感じで、しかも見るだけじゃなく、そういうタイプと付き合う側の負担というのも体験してだるいなって正直に思ったけど、それは鏡に写った自分である以上安易にdisることもできなくて。
自分の振る舞いを見て、そりゃあ微妙ではあったけれど、そうかといってそれですぐ治るもんならとっくに治っているわけですし。
改めてショックで、ゲンナリして、でもそれが他ならぬ自分の姿なのだとしんみりした、という貴重な(?)体験をした正月でもありました。