NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

玄米食は健康に良いのか問題

米食は健康的とよくいわれるわりに、実践者がわりと調子を崩しがちみたいな噂もあって、何より自分自身も昔、身体が玄米を受け付けなくなってた時期があったんですよね。

完全栄養食ともいわれるあの栄養の整いっぷりにはかなり惹かれるけど、でもどうなの?玄米食??みたいな一抹の不安もあるなか、実は2年くらい前から玄米食に一応戻っていて。


前の失敗があるんで本当にそろりそろりとやっていて、週に何度かは白米食べる日もあえて作っている感じで、いまのところはひどく調子を崩してはいないですかね。

ちら見した情報をもとに、前回と今回で玄米の炊き方を変えていたところ、その詳細に関する本を今回たまたま読む機会があって。

books.rakuten.co.jp

だもんで、玄米は健康に良いのか問題のあれこれです。



玄米は炊き方が重要説

本書の筆者は、マクロビオティック(玄米菜食の一派)の実践者がどうも健康そうに見えないのを不思議に思い、自分でもやってみたところ、かえって調子を崩してしまったと。

短期間で玄米菜食を断念することになったうえ、自然食を心掛けている仲間からも「玄米はなんか合わない(おなかの調子が悪くなるとか)」との声が多かったらしくて。

それで、玄米について模索を続けるうち、玄米は炊き方が重要との結論にいたったと。



詳細は、筆者の方がご自身のHPに載せてるので書くけど、

・炊く前に17時間浸水する
・浸水終了後、3回は水を変えてから炊く
・圧力をかける方法(圧力鍋とか)で炊かない

の3点だと。

www.tsurumiclinic.com




リンク先にも書いてある理由を見て、個人的には種って基本的に消化できないのだろうみたいなふわっとした受け止め方をしました。

なんか、鳥が何かの実を食べて、種が糞と一緒に排泄されるおかげで、その植物が遠方でも芽を出せるみたいな話あるじゃないですか。


種って動物に消化されたら困るわけで、消化できない(しにくい)ようになってるんだろうなと。

玄米は稲の種なわけで、生命力が高く、長期間保存しても腐らない・傷まないわけだけど、その代わりに種であるがゆえにそのままでは食べられないみたいなところがあったんだろうなと。

で、その種としての長期保存モードみたいなのを浸水で解除して、初めて普通に食べられるようになるみたいな、そういう雑な理解の仕方を自分はしました。


理屈はどうあれ、今回の玄米食は上記の3点に則ってやってみたわけですが、前回のような身体が受け付けない感じは今のところはまだ来ていないので。

前回はたしか、開始より1年ちょいくらいのところで、玄米食とはまた別のきっかけで身体の調子を崩してるんですよね。そこから腹の不調が続き、玄米はおろか、5分米とかも体が受け付けなくなった記憶があってですね。


今は当時ほど完全に玄米食に移行してるわけではなくて、まだ油断はできんな感もあるけど、玄米食に一応戻って2年くらいは経つので、前回よりはマシな感じなのかなーとは思います。

10年前にやってた玄米食は、浸水時間をとくに決めてなかったし、圧力鍋で炊いてたときもあったし、浸水後の水を替えてたかも定かでないしで、このへんがよくなかったのかねぇみたいな感想もあったりとか。



にしても、本書のサブタイトル「マクロビをしている人はなぜ不健康そうに見えるのか」って、マクロビは別にやってない自分としてもけっこう耳に痛い感じがあって。

なんか、特定の健康法にこだわっていて、本人は効果も実感していて盛り上がってるんだけど、周りからはそんな良い感じに見えてないし、少し経つと本人も調子崩して続けられなくなるみたいなの、健康界隈あるあるな気がして。

10年前の自分もこのパターンだったと思うし。


あらためて玄米食べてみてどうだったのか問題

前回とは炊き方を変えた玄米食やってみて、まあやっぱり玄米って健康的なのかなってイメージはありますかね。

米食べたあと、自分でも引くくらい元気で、ワイってこんなに動けたっけ??って思うときはなんかあって。四肢にやけに力が入るというか、1回力入れたあと、もう1段階ギア上げられるみたいな。なんか体力バー2本に増えてる感があってですね。


健康問題に関しても、去年の冬に体調を大きく崩さなかったのは、玄米食の効果もあったのかなぁみたいなのは一応あります。

去年から常備薬として手元に置いてる漢方薬の香蘇散、最後に飲んだのがいつか思い出せんくらい長いこと飲んでなくて、瓶にはホコリ積もってる感じです。

あまりに飲む機会がなくて、薬の存在を最近まで忘れていたくらいだったのは、個人的には良い傾向だなと思います。経済的でもあるしね。



とはいっても、前回の苦い記憶がわりとトラウマになってるのか、ある程度の手ごたえを感じても、1週間のメニューを全部玄米にするのはちょっとねと。

現状は週4~5日くらいが玄米、残りの日が白米とかパンとか麺類みたいな感じになってます。


白米やパンに比べると、やっぱり玄米は消化しにくいところがあるなとは思います。腹を下すまではいかなくとも、妙にゴロゴロいうときはあるし。

酒飲んだ翌日で腹具合がちょっとアレな日とか、体調崩しているときとかは、普通に白米食べる感じです。


そんなこんなで、再開から2年くらい経ってもいまだにそろりそろりと食べてる感じですが、いまのところは大きな問題も起きてないので、当面は継続する予定です。


玄米はおすすめなのか問題

自分はなんか玄米に惹かれるけど、今回の本を読んで、人には安易に勧められるものではないかなと感じるところです。

本書がいうには、炊き方を間違えている玄米は消化に悪いとかの話ではなくて、人体に有害だとまであるので。


かつて白米食が原因で脚気が国民病にまでなった本邦で、なぜ玄米食が根付かなかったのか、健康ブームが高まっている現在でもいまだに少数派の理由、なんか納得した感じです。

玄米の有害性は一般人には裏取りできぬところだけど、本書のサブタイの通り、マクロビの実践者に体を壊す人がいたりするのは、やっぱり気になるよねーと。


いろいろひっくるめて、自分としては「玄米は食べにくい」の一言に尽きる感じです。夢と可能性は確かに感じていて、今後も当面は食べるつもりにしてもね。

長時間の浸水とか、玄米を普通に食べられるようにする方法はあるにしても、これは時間ない人とか家事苦手な人とかにはきついだろうと普通に思うし。



自分が玄米食べるのは、玄米に救われたって思いがあるからなんですよね。10年前、玄米食に移行してから1年くらいは本当に体調が良くて、体調不良による制限や束縛から解放されて、生まれて初めて自由を味わったと思ってます。

そういう原体験があるのと、今は食事に対してものぐさだから、逆に玄米を食べてるみたいなところもあってですね。


もとからの虚弱体質と加齢による衰えがある今、健康的な食事には一層こだわらざるをえなくて。

そうかといって、毎食毎食バランスの良い食事なんか面倒で作ってられんわ感が自分としては強くて、完全栄養食があるならそっちのがええわと。


ちまちまとあれこれ作ったり買いに行ったりするより、炊き方を工夫して玄米食べるほうが自分としては楽なので、玄米に流れてる感じです。

米食えなくなったら飯の用意が面倒くさすぎるんで、もってくれ・・ワイの腹ぁ・・みたいな祈る気持ちもあったりしますw

自分にはそういう背景があって食べてるだけで、もう玄米は今後、人には勧めないだろうなと思う感じになってます。


ちなみに本書では、炊き方などに注意するとの条件付きで、玄米食には賛成されています。食べにくいところはあっても、やっぱり利点が多いらしいので。

8章は玄米食に限らない、筆者ならではの養生訓になっていて、健康に悩んでいる方には良い参考になるかもなので、玄米食に興味のある方は一読して損はないかと思った本でした。

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