NCの日記

孤立気味に生きてきたおっさんの日記です

あったかもしれない世界線をあれこれと想像してしまう

自分も年を取ったのと、ゲームとかでは全部のルート展開確認してから選択肢決めるタイプなのとで、「今とは別の展開になってたら自分の人生どうなったんだろうなぁ」とか思うこと多くて。

今の自分の状況は良いとはあまりいえないけど、別の世界線の自分を想像するとまあそんなに悪くもないんじゃないかみたいに思うこともあるという、そのへんの話です。


体が丈夫だったらどうなったのか問題

別の世界線の自分を想像するとき、体が丈夫だったらどうなったんだろうとは真っ先に思うことで。

今の世界線よりは良くも悪くもいろいろなことを経験できただろうとは思うんですが、自分はけっこう人間性がしょうもないところがあって、体が丈夫だったら明後日の方向に飛んで行ったかもなって予感がかなりあるんですよね。



まともに就職するルートを選ぶと今よりはもっと働けてただろうけど、根っこが小心者なので出世とか独立には無縁だったろうと。

でも働いてる時間とか収入とか社会的な立場とかから妙なエリート意識はしっかり抱いていて、ニートとかめちゃくちゃ見下すタイプになってた予感があって。

元から自分ちょっとそういうところがたぶんあって、そこそこに働くのはいいけど周囲の人にとってはけっこうウザいタイプに向かってた気がしてならない。



で、もし体が丈夫だったとしても、自分はまともに就職しなかったルートもけっこうあったんじゃないかなと。

なんか自分はアテのない旅とか放浪とかに憧れがあって、体が丈夫だったらバックパッカーとかけっこうやった気がするんですよね。

実際、今の自分でもドライブ旅行とか青春18切符の旅とかで、目的地をはっきり決めずにふらふらと遠くへ出かけていくのは何度かやっていて、今も隙あらばやるかもしれないくらいの気持ちはあって。


体が丈夫だったらたぶん酒は飲みまくっていたし、タバコもけっこうな確率でやっていただろうと。酒とタバコは人生のアレコレをぼやかすには最適のツールで、俺の人生これでいいのかみたいな迷いを旅と酒とタバコでごまかしながらの住所不定無職みたいな。

海外まで行くバックパッカーになってたら、下手するとインドあたりの安宿に何年も沈没している旅行者以上・移住者未満の人になって、酒とタバコで焦点の定まらない目でラブ&ピースを叫ぶヒッピー崩れみたいになってた気もしていて。



わりと根っこの部分の人間性がしょうもないので、体が丈夫だったらけっこうロクなことにならなかったかもなーって予感があるのホント無念。


コミュ障がなかったらどうなったのか問題

虚弱なのはしゃーないとして、せめてコミュ障がなくて若い頃からもう少し周囲と折り合えていたら、周りから多少は可愛がられて、体が弱くとも何とか居場所ができていたかもとは思うところで。

たぶん実家から離れることもなくて、自分が生まれ育った環境のなかで小さく生きるみたいな方向に落ち着いたかもなと。


大きくなってからも実家で暮らすことには批判的な意見も一部にあるけど(誰より自分自身がかつてそういうタイプだったけど)、そのへんのあれこれを持ち前のコミュ力とそれまでに積み上げてきた人間関係でうまいこといなせれば、そんなに大きな問題にはならないかなと。


コミュ障がなければ虚弱体質でもなんとかなるところはあって、幸福度も今より高かったかもしれないとは思うところです。


別の世界線の自分を思うとき、コミュ障がなかったルートが、たとえ大成はしなくとも幸せそうだなとは感じてしまう。

目先の衣食住に困らないせいで、このルートでも下手すると他人を見下すような人間になっていたような気もわずかにするけど。


でもそうはならなかったから、この話はこれでおしまいなんだと

別の世界線の話をあれこれ考えているとなんか面白いし、自分のネックも多少は良い部分もあるのかもみたいに思えるところはあります。

あと、コミュ障+虚弱体質+毒親みたいな、もっと悲惨な世界線を想像すると、今の歳になる頃には精神病院か刑務所か墓のどこかにもう入ってただろうとも思えて、今の状況は最悪ではないなとは感じるし。


ただ、人生はほんと何があるかわからんくて、まぐれ当たりでなんか色々と丸く収まることもあれば、そうはならんやろって悲惨な境遇に陥ることもあるし、今の自分の想像を超えることはいくらでもあって。

別の世界線の話は、どこまでいっても詮ない話だなと。


何の因果か、この世界線の自分は虚弱体質なコミュ障という特性を持っていて、今も日々てんてこ舞いなわけでして。

たらればの話は何かつい考えちゃうけど、ほどほどにしておかんとなぁとは思うところです。